緑茶は体にいい? 科学的根拠のある効果10
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 頭から胃に至るまで、緑茶の健康効果は多岐に渡る。けれど実際、緑茶はどのように体にいいの? お茶はすべて抗酸化物質が豊富だけど、緑茶(抹茶、ジャスミン茶、ほうじ茶を含む)はもっとも多い傾向にあるという。体内の酸化ストレスと闘い、慢性疾患のリスクを軽減する可能性があるのは、まさにこれらの化合物だ。 また緑茶が新陳代謝を活発にし、減量を促す効果をもつことを示すエビデンスもある。そのうえ、脳の健康を促進し、カフェインにより注意力と活力を高める効果(不安症を悪化させることなく)が知られている。緑茶を飲むメリットの最終的なリストを作るにはさらなる研究が必要ではあるけれど、緑茶の体全体に対するメリットを提示する優れた基盤はある。それではさっそく、ティーバッグと茶葉を用意して緑茶を淹れてみよう。
緑茶の健康メリット
1. 脂肪を燃焼し、代謝を高める 砂糖が入ったソーダやラテ、果物ジュースの代わりに無糖の緑茶を飲むだけで、一日の摂取カロリーを何百カロリーもカットできる。しかし、重要なのはカロリーだけではない。お茶は強力な抗酸化物質であるカテキンを含み、体重減少とダイエット後の体重維持に大きな効果を持つ可能性が研究で分かっている。また別の研究では、カテキンを多く含むお茶を一日2回飲んだ実験参加者において、腹部の脂肪が減少し、平均で胴囲が1.9cm、体重が約1.2kg減少したという。とくに、カテキンとカフェインの強力な組み合わせは代謝を向上すると考えられているけれど、この主張を裏付けるにはより多くの研究が必要だ。ある研究では、緑茶に含まれるカテキンとカフェインが体の脂肪燃焼速度を加速させると示されている。
2. 記憶力、集中力、頭の冴えを向上する 緑茶には体に役立つ力があるだけでなく、頭にも効果が期待できる。研究によると、このスーパーフードは記憶力や集中力を高め不安を軽減する効果があるという。これは、カフェインとお茶に見られるアミノ酸の一種であるL-テアニン(緑茶がもっとも多く含む)のコンビのおかげ。L-テアニンにはカフェインの吸収を遅らせる働きがあり、緊張や神経過敏のような興奮作用を持つカフェインの一般的な副作用のいくつかを緩和する可能性がある。さらに、カフェインとL-テアニンが連携すると集中力と頭のキレの良さの向上を助ける可能性がある。ある研究で、L-テアニンを摂取した実験参加者は、注意力を要するタスクでより良くより速いパフォーマンスを示した。