小池都知事定例会見12月9日(全文3完)石原知事はいろいろな遺産を残された
五輪後の新国立競技場の活用について
朝日新聞:朝日新聞の(※判別できず)。今週の、次の日曜日に新国立競技場の起工式に知事出席されると思うのですけれども、新国立も東京都が400億余り出資をすることが決まっていて、まさに2020年以降、どういうふうに使うのかというのも1つ今、政府のほうで話し合われている段階だと思うんですけれども、もし知事が今の段階で、例えばあそこは球技場にするべきだとか、陸上競技場にするべきだとか、そういういろんな考え方がいろいろあると思うんですけれども、ご所見がありましたら伺わせていただけますか。 小池:お金を出す、という意味でも口を出すのはできるのかなとは思いますけれども。あそこの新国立競技場についても、最初が高すぎるからと言ってゼロに戻して、ザハ・ハディッドさんに違約金を何十億と払い、というようなことで、こういう例を積み重ねてきたことで国民の不信が高まったと言わざるを得ないと思います。ですから今、いろんな見直しをしているということについても私は、これまでの紆余曲折の中の1ページにすぎないというふうに思いますが、しかしながらそこで本当に素晴らしいものを残す。そして、それも安価でやっていくということが残ることが重要だと思います。 新国立でございますので、多くは申しませんけれども、しかしながらいまだにサブトラックの問題が解決していないのはいかがなものかというふうに思います。長沼のときも、これはそのあと使えないじゃないかという話があったりしましたけども、同じ問題を新国立競技場が抱えないように工夫が必要なのかなというふうに思っております。 そしてもっともっと歴史をひも解くと、なんでああいうことになっているのかというと、確か石原さんの時代に新国立をつくりますというお約束を、そこに都が関わるということをお約束されたことから始まっているというふうに記憶をしているわけでございますけれども、その意味でもいろんな遺産をお残しになった知事だなと、あらためて思うところでございます。ありがとうございました。 (完)【連載】小池都知事定例会見12月9日