実家の両親は、寝るときに「エアコン」を消しているそうです。「身体に悪い」とのことですが、最近は夜でも“熱中症”のリスクがありますよね? 電気代がかかってもエアコンを使ってほしいです…
寝室の温度を調整するのにはエアコンが便利ですが、高齢者を中心に、「エアコンをつけっぱなしにするのは身体に悪い」というイメージを持っていて寝る前に消してしまう人もいます。 ただ、最近は夜間でも気温が高い日も多く、熱中症が心配されます。実家の両親がエアコンなしで寝ていても、気にしなくて良いものでしょうか? 本記事では、寝るときにエアコンをつけっぱなしにすることのメリット・デメリットや、エアコンを消さずに体調を崩さないためのコツ、エアコンの電気代を抑えるためのポイントを解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
夜間にエアコンをつけっぱなしにすることで電気代がかかる反面、熱中症対策などメリットも多い
エアコンの風が直接当たると身体が冷えすぎて体調を崩すことがあり、「夜間はエアコンを切って寝る」「タイマーにして寝ているうちに切れるようにする」といった対応をしている人もいるでしょう。 ただ、このスタイルで寝てしまうと、熱中症のリスクが考えられます。日本気象協会のサイトによると、昼間に建物が暖められると夜になって外の気温が下がっても室温が下がらず、締め切った室内ではむしろ室温が上がってしまうこともあります。 また、寝ているあいだに汗をかいて身体から水分が失われることも、熱中症になりやすい要因の1つです。 室内をよく冷やすことで、眠りが深くなりやすいメリットもあります。人間の身体は睡眠中に脳や内臓の温度(深部体温)を下げて身体を休ませる仕組みになっており、熱帯夜で深部体温が下がらないと途中で目覚めやすくなったり眠りが浅くなったりする原因になることがあります。 一方、エアコンをつけっぱなしにすることで心配されるのが「電気代」でしょう。 1時間あたりの電気代は「消費電力(kW)×31(円)」で求めることができます。31円は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価です。 例えば、富士通ゼネラルの「AS-X22H」という機種の場合、消費電力は、冷房時 最小130W~最大880Wとの記載があります。1時間あたりに消費される電力は次のとおりです。 最小:130W÷1000×31円=約 4.0円 最大:880W÷1000×31円=約 27.3円 最大の電気代がかかると仮定した場合、夜間の9時間で約250円、30日間で約7500円と計算できます。