到着から3週間、はやぶさ2の現状(全文1)今までにないサンプル得られる可能性
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午前11時から、小惑星「Ryugu」(リュウグウ)に到着した小惑星探査機「はやぶさ2」の現状について記者会見した。 はやぶさ2は6月27日にリュウグウに到着して以降、約20キロの位置をキープし、今後の観測に向けた機器類の機能確認を行っている。ミッションスケジュールによると、来年7月までの間に、小型ローバー(2回)による調査やタッチダウン(3回)によるサンプル採集などに挑む予定だ。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】リュウグウ到着から3週間「はやぶさ2」の現状は? JAXA会見 」に対応しております。
登壇者の紹介と今日の報告の概要
司会:本日は小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会にお集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので説明会を開催いたします。まず始めに登壇者の紹介をいたします。皆さまより向かって右手から「はやぶさ2」プロジェクトチーム、ミッションマネージャ、吉川真。 吉川:よろしくお願いします。 司会:続きまして、JAXA宇宙科学研究所、研究総主幹、久保田孝。 久保田:よろしくお願いします。 司会:「はやぶさ2」プロジェクトチーム、プロジェクトサイエンティスト、渡邊誠一郎。 渡邊:よろしくお願いします。 司会:同じく「はやぶさ2」プロジェクトチーム、中間赤外カメラ担当、岡田達明。 岡田:よろしくお願いします。 司会:サンプリング及び初期分析担当、橘省吾さま。 橘:よろしくお願いいたします。 司会:以上の5名でございます。私は本日、司会・進行を担当いたします広報部、報道・メディア課の永松です。よろしくお願いいたします。それでは登壇者より小惑星探査機「はやぶさ2」のリュウグウ近傍における運用状況についてご説明いたします。 吉川:本日も暑い中いらしていただきましてどうもありがとうございました。では「はやぶさ2」の状況についてご報告したいと思います。お手元の資料2ページ目に本日の内容、概要がありますけれども、本日は現在のミッション状況、それと特にサイエンスの観測がずいぶん進んできましたので、特にサイエンスについて、リモートセンシングの観測および今後サンプルを採ってきたときのどのようなサイエンスができるかについてのご報告と、具体的にはTIR、中間赤外カメラによるデータをお見せしたいと思います。最後にミッションスケジュールをご報告いたします。 次のページは目次ですのでこれは飛ばしまして、4ページ目と5ページ目はいつもの概要と流れですので、ここも今は省略したいと思います。6ページ目です。現状は6月27日にリュウグウに到着したわけですが、その後、高度約20キロメートルのホームポジションでの観測が続いておりました。で、観測機器、ONC、光学航法カメラ、LIDAR、レーザー高度計、NIRS3、近赤外分光計、TIR、中間赤外カメラで観測が続いておりまして、特に今週はBOX-A、これはこのあとご説明しますけれども、BOX-Aというのがホームポジションのことなんですが、BOX-Aから少し高度を下げる運用、BOX-Cに向かう運用を今、始めております。現時点でおそらく高度が、小惑星までの距離がだいたい13キロメートルぐらいまで下がってるはずなんですが、これについては詳しくはこのあとご説明したいと思います。 その下の全体スケジュール、これはいつものスケジュールのままです。ここからは渡邊先生からお願いいたします。