チョコザップ「故障しすぎ」問題に集中対応。「質重視」で、年内に故障率1%以下へ
ライザップグループが運営する低価格ジム「chocoZAP(チョコザップ)」が、品質改善に本気だ。 【全画像をみる】チョコザップ「故障しすぎ」問題に集中対応。「質重視」で、年内に故障率1%以下へ サービス開始から2年強で全国に1755店舗、会員数は日本一となる約130万人(11月15日時点の見込み値)と急拡大した一方で、器具の故障の多さがSNSでたびたび指摘され、課題となっていた。瀬戸健社長は11月14日の中間決算説明会で、新たな対策を打ち出した。合わせて、従来のスタッフに加えてライザップ社員が集中的にマシンの修理対応に当たり、2024年末までに故障率1%以下を目指すという。 なお、2025年3月期の半期決算は、売上高が851億1500万円(前年同期比8.9%増)、営業損益は25億2900万円の赤字だった。四半期単体では、4億3900万円の営業黒字に転じた。通期予測は売上高1777億円、営業利益63億円、最終利益20億円と据え置いた。
マシン故障問題に本腰
「無人であるがゆえに、状況がリアルタイムで把握できていなかった。スムーズに連携が取れていないところが正直あった」 ライザップグループの瀬戸健社長はBusiness Insider Japanの取材に対し、こう話した。 新たに発表したマシン故障問題への対策は大きく二つ。 一つは、全店舗のマシンの故障状況や修理完了見込みを誰でも閲覧できるウェブページの公開だ。既存会員だけでなく、入会を検討している人の判断材料としてもらう狙いだ。 もう一つは、故障したマシンの管理のデジタル化だ。会員が故障や異常を発見した際、マシンに貼り付けられたQRコードから選択式のアンケートを通じて報告してもらうことで、ライザップ側が故障状況をスムーズに把握できるようにする。 「店舗の清掃頻度や備品の補充状況、故障への対応状況が一目でお分かりいただけるようなものを年内をめどに公開し、(店舗状況を)ガラス張りにしていきたい」(瀬戸社長) 修理対応には従来のスタッフに加えてライザップの社員約180人が期間限定であたる。故障の把握にはデジタルツールに加えて、会員の手を借りる方針だ。