招集あるぞ! A代表に呼ばれそうなU-23日本代表(4)パリ五輪の活躍は見事! 攻守で不可欠だったレフティー
パリ五輪(パリオリンピック)2024、男子サッカー競技でU-23日本代表はベスト8という結果で幕を下ろした。最後まで勇敢に戦い抜いた彼らは、ここから所属クラブでA代表(フル代表)入りを目指して研鑽を重ねていくことになる。今回は、A代表でも十分に活躍できるであろうパリ戦士を紹介する。 ※スタッツは8月7日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照。海外組を含めたフル代表に招集歴のある選手は対象外とする。
SB:大畑歩夢 生年月日:2001年4月27日 所属クラブ:浦和レッズ パリ五輪で自身の株をさらに上げた大畑歩夢は、この先A代表に名を連ねる存在になるかもしれない。 所属先の浦和レッズでも同じポジションを務めるこの左サイドバック(SB)は、今大会3試合に先発出場しており、大会初戦となったU-23パラグアイ代表戦(5-0)では見事な裏抜けから三戸舜介の先制弾をアシスト。チームのスタートダッシュを成功に導いた。 今大会で特に際立ったのは、大畑の守備の部分である。豊富な運動量で積極的な攻撃参加もできる選手だが、守備にも不安が無い。サイドで相手選手と対峙した時の状況判断に間違いがなかった。 それはデータにも表れており、パリ五輪では1試合あたりのデュエル勝利数が4回を記録。勝率は60%と、高い数字を記録した(データサイト『SofaScore』参照)。日本はグループリーグを無失点でくぐり抜けたが、そこには左サイドで粘り強い守備を見せていた大畑が大きな貢献を見せていたと言える。 現状、A代表の左SBを務めることが多い伊藤洋輝は、センターバック型のSBであり、サイドで積極的に上下動するクラシカルなSBではない。純粋なSBという意味では、右と比べて左は長く人材難であることを考えると、AFC U23アジアカップ、パリ五輪と安定したパフォーマンスを披露してきた大畑がポジション争いに加わっても不思議では無いだろう。浦和でも定位置を掴んでおり、今後の活躍が楽しみな選手だ。
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