あのテレビドラマより問題あり? 不適切にもほどがある映画5選!
クマのぬいぐるみなら不適切でも許される?『テッド』
大人になりきれないままダルい人生を送る中年男ジョン(マーク・ウォールバーグ)と、魂の宿ったテディベア、テッドの友情物語が展開。ぬいぐるみのテッドが人間の言葉を話しはじめた27年前以来、何物にも変えがたい絆を結んできた2人の素敵な関係に癒されたいところだが、見た目はかわいいクマちゃん、中身はオッサンのテッドは日々ドラッグをキメ込み、酒や女にも目がないトンデモなテディベア。すでに不適切な香りが漂っているが、とりわけ女性に関しては清々しいほど失礼で、クマのぬいぐるみじゃなければ許されない。そんなテッドとジョンは、成長するのかしないのか? 続編も作られるほどの大ヒットを記録。今年1月からはU-NEXTで前日譚ドラマ『テッド・ザ・シリーズ』が配信されている。
ゾンビだらけの世界でやりたい放題!『ゾンビランド』
人類の大半がゾンビになってしまった世界で、“生き残るための32のルール”を実践しながら生き延びてきたコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)。やがて彼は最強のハンターやしたたかな美人詐欺師姉妹とともに、ゾンビがいないらしき夢の遊園地を目指すことに……。血ドパー! 内臓グチョー! のサバイバルに、青春ドラマやブラックコメディの要素を注入。ゾンビとはいえ人間の形をした生きものをザックザック殺していく光景からして不道徳に映る上に、生き残るためなら犯罪者になるのもノープロブレムな姿勢にも問題はある。しかしながら、それらを突き抜けたユーモアへと昇華させ、10年後に続編も制作された。
ハリウッドへの痛烈な風刺を展開!『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』
ベトナム戦争を題材にした映画の撮影が、わがままな主演スター3人の振る舞いによって大幅に遅延。製作頓挫になりかねない状況を受けた監督は、3人らを騙して戦火のジャングルへと連行し、ゲリラ撮影を行うことに……。ベン・スティラーが製作・監督・脚本を手掛け、主演も務めたアクションコメディ。国や人種、身体性などのトピックをネタにスパイシーすぎる台詞やシーンが連打されるため、不謹慎極まりないノリになっているのだが、作品の根底にあるのはスティラー自身が身を置くハリウッドに対する痛烈な風刺。とはいえ、笑いの方向性がかなり挑発的で、劇場公開当時は特定の団体からの抗議もあった。