個性豊かなメニュー味わう「やたら祭り」 世代を超えて受け継がれてきた食文化「やたら」とは【長野・飯綱町】
飯綱町の飲食店で、北信地域の郷土料理「やたら」を使ったオリジナルメニューが楽しめます。新しいアレンジも加わり広がりを見せています。 突然ですが、皆さん。そもそも「やたら」って何か知っていますか? ■東京の母娘 (娘)「魚?」(母)「野菜?」 ■信濃町から「好きです」(Q北信地域の夏の食べ物と言ったら…?)「やらた」 「やたら」はナスやキュウリにぼたんこしょうなどの夏野菜と、大根の味噌漬けを細かく刻んで混ぜ合わせた北信地域の郷土料理。この時期飯綱町の直売所にはやたらに使う材料が並びます。 その語源は「やたらめったら刻む」とか、「やたらおいしい」とか、諸説あるそうです ■萩原アナリポート「このやたら、ご飯にかけて頂くのが王道の味わい方だそう。(食べて)野菜のシャキシャキ感・みょうがの香りがいい。最後にぼたんこしょうがピリッと辛い。確かに、やたらおいしくて病みつきになる味わいです」 飯綱町では、様々なアレンジでやたらを楽しむことができる祭りが開催されています。 たっぷりのやたらやオクラ・枝豆など夏野菜の下に隠れているのは…冷やしラーメン。 「食ごよみ日和」で提供しているメニューです。味噌ベースの「冷や汁風」スープに細麺。シャキシャキしたやたらがよく絡み夏にピッタリ! ■萩原アナリポート「いただきます。おいしい!夏の冷やし中華も良いけど、やたらが入った冷やしラーメンもおすすめです。冷え冷えなので一杯食べるとキーン!シャッキって感じになりますよ」 ちなみに、この店ではやたらめったら刻む…訳ではなく具材が出来るだけ同じ大きさになるように刻んでいます。 ■食ごよみ日より 松沢靖店長「なるべく大きさを揃えるとかできれば食感とか違って来るのかなと思います。ぼくら北信の人間にはしみついたものがやたらだと思います。(各店舗の)違いを楽しんでもらう違いを知ってもらうっていうのが一番楽しいと思う」 続いて紹介するのは…やたらご飯に合う?!ガッツリ食べたいやたらメニュー。 「CAFE is K.T」で味わえるのが「やたらのタルタルチキン定食」です。タルタルソースに添えられたやたらは、野菜を大きめにカット。お酢を使ったピクルス風の仕上がりに。 ■CAFE is K.T 塚田兼司さん「ピクルスの酸味が本当に揚げ物に合うんですよ。最強のタルタルソースになってます」 ■飯綱町内で「ペロッと食べられそうで、おいしいです。やたらって結構細かく切るのが多いけど大きめに切ってあるので野菜の味がしっかりします」 山賊揚げ、そして濃厚なタルタルソースと合わせた少し変わったやたらの食べ方です。 ■「CAFE is K.T 塚田兼司さん「さっぱりの全く逆側をやたらで表現してみた。皆で(やたら祭りを)やるから幅がある方が良いかなと思って」 「世代を超えて受け継がれてきた食文化」として、今年3月、文化庁に認定を受けた、やたら。今月いっぱい町内の19店舗で個性豊かなメニューを味わうことができます。