シールや動画で「ニュー・ノーマル」を啓発 名古屋市の河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は1日、市役所で記者会見に臨み、新型コロナウイルスの感染再拡大を防ぐための「コロナに負けるなNew Normal(ニュー・ノーマル)キャンペーン」の展開を発表した。シールやライトアップ、動画、川柳などさまざまな形で「新しい生活様式」を啓発していくという。 ~コロナに負けるな~ 3D大作戦
市消防隊は「3Dエンゼル」の動画で
名古屋市では5月15日から31日までの17日間、新規の感染者報告ゼロの日が続いている。しかし、警戒の緩みによる第2波、第3波の襲来が懸念されており、国の専門家会議が提唱する「新しい生活様式」を定着させるため、市独自のキャンペーンを打ち出すことにした。 「3D大作戦」は「ドアノブ(Doanobu)、電気(Denki)スイッチ、電話(Denwa)」の「3つのD」のウイルス除去を呼び掛け、河村市長がこだわる「モノから人への接触感染防止」を強化する。 職員からデザインを募集し、啓発シールを作成。区役所や市民の利用施設に貼るほか、ホームページにイラストデータを上げ、市民にも自由に使ってもらうよう呼び掛ける。 市消防音楽隊(ポッカレモン消防音楽隊)は3D大作戦の動画を制作。女性隊員が「3Dエンゼル」となってウイルス除去や手洗いの重要性を訴える、2分間のYouTube動画が公開されている。 新しい生活様式をテーマとした「New Normal川柳」も募集。優秀作品は市の特設サイトやツイッターで随時、発表する。河村市長は「ナゴヤから 世界へ飛び出す 3D(スリーディー)」という例を紹介した。 市のシンボルである名古屋テレビ塔ともコラボし、スカイブルーのライトアップで「不安な気持ちを少しでも和らげ、明るく前向きに過ごせるよう」市民を応援するという。今月末までの毎日午後7時半から午後11時まで実施する予定。 一方、名古屋市教育委員会が、学校のトイレの清掃を当面の間、教職員が行うよう求める通知を各校に出したことが一部で波紋を呼んでいる。河村市長は「それは仕事ですから。先生には子どものためにひと肌もふた肌も脱いでほしい」として、教職員の負担増になるとの考えは否定した。
地下鉄駅名「名古屋城」は「ええじゃないですか」
市営地下鉄の駅名変更を検討する市の有識者会議で、現在の「市役所」駅を「名古屋城」駅とする案が提示されたことについては「昔から市役所なんてえらそうに名乗るなと言っていた。そりゃ名古屋城の方がええじゃないですか」と主張。「伝馬町」駅を「熱田神宮正門前」駅などとする案は「地域にもいろんな意見があるので、よく議論を尽くすべきでは」と述べた。 (関口威人/nameken)