晩秋の奥多摩湖へコーヒーツーリング! 「ツインボトル」で手軽にハンドドリップ⁉︎ バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.12
アウトドアでコーヒーをいれるポイントは?
腹も満たされたので、いよいよコーヒータイムです! まずは今回のドリップ器具一式を紹介しましょう。コーヒーミルは以前ここでも取り上げたものですが、ステンレス刃を備えたZebrang(ゼブラン)のコンパクトなコーヒーミル。
基本性能自体がアウトドアだけでは勿体無いくらいのミルです。ドリッパーもZebrangのフラットドリッパー。コンパクトに折り畳めるのに、ハリオの定番V60と同じ使い心地の優れもの。 そして一番のポイントはケトルとコーヒーサーバー。どちらもサーモスの水筒を利用する、名付けて『ツインボトル ドリップ』のスタイルです。
これは以前、自転車ロードバイクを乗り回していた頃、サイクルジャージの背中に付いたポケットだけで、ハンドドリップの道具一式を持ち運ぶために考えたスタイルです。 一本の水筒(500ml)には熱湯を入れ、もう一本(350ml)は空っぽのまま、2本の水筒を持っていきます。コーヒーを淹れるには、空っぽの水筒をサーバー代わりとして上にドリッパーをセット。湯の入った水筒はそのままケトル代わりにして、ゆっくり湯を注いでドリップするというものです。高い保温性能により、熱々の熱湯がドリップする頃にはちょうど良い湯温となっていて、コーヒーを美味しく淹れられます。
テーブルがあるベンチに腰を下ろし、コーヒー豆をカリカリと挽いていきます。豆はこのために用意したブレンド。奥多摩ブレンドと命名しました。ステンレス刃の鋭い切れ味で挽き心地は軽く、挽き目も均一で良い感じ。 粉をドリッパーに移したら、もう一方のボトルから湯を静かに注いでいきます。350mlの容量目一杯までドリップしたら終了。少し残った湯は、使い終わったドリッパーを軽く流して洗うために使います。使用済みフィルターと粉はジッパー袋に入れて持ち帰りましょう。
静かに暮れていく湖畔で、淹れ立てのコーヒーを味わうのは、何よりの豊かな時間です。持ってきたカカオとアーモンドのクッキーをおやつに、日々の喧騒を忘れさせてくれるひとときを過ごしました。 今回はツインボトルのミニマムなスタイルでしたが、挽いたコーヒー粉を持っていけばミルは不要ですし、ドリップバッグならドリッパーの無いスタイルにも。逆に小型のシングルバーナーで湯を沸かすところからフルセットで楽しむのも、気分は盛り上がります。それぞれのスタイルで、美味しくて楽しいコーヒー&バイク生活を是非♪
黒田悟志