「お金を節約したいけど親を喜ばせたい」地方出身カップルが感激したホテルでの「超少人数結婚式」
「結婚式は贅沢なのでは」
業界を熟知した元ウエディングプランナーが、無償で相談にのり、理想の結婚式を願うカップルをサポートしてくれる「トキハナ」。 【写真】少人数制×アットホームな「スイートルーム婚」でできること、できないこと そんなトキハナに所属する中でも、これまで5000組以上のウエディング相談実績を持つカウンセラーの神田裕子さんが、後悔のない結婚式にするためのヒントをお伝えする連載の後編。 第15回目の相談者は、不動産会社勤務の28歳の賢治さんと、2つ年下の気配り上手な会社員の美乃里さん。 ふたりは、それぞれ山形、福井の出身で友人の紹介で知り合い、好きなアーティストが同じと言う共通点から、すぐに意気投合したという。 それから3年の交際を経て、結婚を決めた。 当初は、結婚情報誌の華やかすぎる写真に、「結婚式よりも、マイホーム購入のためにお金を貯めたい」「結婚式は贅沢なのではないか」という思いがあったという。 だが、友人の結婚式に参列した際に、幸せそうな新郎新婦、なにより、家族の感動している姿を目の当たりにし、「自分たちも挙げたい」と思ったのだそう。 賢治さんも美乃里さんも、進学のため高校卒業後に上京したため、離れて暮らす家族に、充実した日々を送っていることを、結婚式を通してご家族に知って欲しかったのだ。 そもそも結婚式よりマイホーム資金と考えていたふたり。派手な演出やお色直しも望んでおらず、せっかく上京する家族には東京観光も楽しんでもらいたいなどの考えを聞き、神田さんは「スイートルームでの結婚式」を提案した。 「スイートルーム」という“派手”で“贅沢”な響きに、最初はとまどっていたふたりだったが、神田さんの説明にだんだんと積極的な姿勢を見せるようになったという。 最近、少人数制婚で注目され始めた「スイートルーム結婚式」とは、どんなものなのか。 神田さんの寄稿でご紹介したい。
決定のポイントは「東京らしい眺望」
おふたりが「スイートルーム」での挙式に興味を示してくれたので、地方から上京されるご家族に「東京らしさを満喫してもらえるロケーション」もポイントに、式場選びをしてはどうかと勧めてみました。窓の外に東京らしい眺望が広がっていたら、初対面のご両家にとっても、会話のきっかけになるはずです。 おふたりも嬉しそうに賛成してくれました。 後日、おふたりは実際に会場見学へ。 お台場の素晴らしい眺望を楽しめるホテルや、都心の洗練されたホテルなど、いくつかの会場を見学しました。 結果、最初に提案した東京らしい眺望を楽しめるホテルのスイートルームに決定しました。 「スタッフの方が皆さん親切で、柔らかい対応が心地よかった」 「ここなら家族にも喜んでもらえると確信が持てた」 特に気に入ったのは、スイートルームからの素晴らしい眺望だと言います。 目の前に広がる東京湾、レインボーブリッジ、そして東京タワー。 その絶景を前に、おふたりは言葉を失い、ただただ感動したのだそう。 「まさかスイートルームで結婚式だなんて自分たちでは想像もしていなかったですが、今はここしか考えられないです。家族の喜ぶ姿が見られそうで、とても楽しみです。」 美乃里さんは声を弾ませながら報告をしてくれました。