Loco Islandでハワイへ/執筆:二名敦子
翌日、ダウンタウンに佇むStudio Hawaiiでレコーデイングが始まりました。 メンバーはハワイから、カラパナのD.J.Pratt(G,Cho)さん、Gayload Holomalia(Key,Cho)さん、セシリオ & カポノからHenry Kapono(G,Cho,Vo)さん、Jay Mariana(Bass)さん、Alvin Fejarang (Drums)さん。 そして日本から サウンドプロデューサー佐藤博(Key)さん,櫻井哲夫(Bass)さん。 2011年に復活した頃、時々ライブでご一緒した山本圭右(G)さんが 「ニイナの曲、難しいぞ。」 【俺は弾けるが】←私の勝手な妄想による圭ちゃんの心の声 と言っていました。 最近、Harvest Songs というユニットで一緒に演ってるMac清水(Per)さんも 「アレンジャーだれっだったの?複雑だよね~ニイナさんの曲~。」【オイラは余裕だけどね】←心の声、私見です と。 そう、フュージョン全盛期に作られた私のアルバムは演奏のアレンジ、コード進行が凝っているのです。 そこで、今回は佐藤博さんと櫻井さんが先生となり、手取り足取り楽器取り。 櫻井さんが自分のパートを録音し帰国した後は 博さんが一人、流暢な英語でメンバーに譜割や曲の進行をゆっくり丁寧に説明されていました。 私は楽器の練習の間、延々と仮歌を歌いましたよ。 学生バンド出身なので、何回も同じ曲を歌うのは苦じゃないんです。 小柄な博さんに教わる大きなロコボーイたち、次何言われるんだろう、指示待ちの姿を思い出すと今でも胸がキュンとします。あら不整脈かしら。
みんなの頑張りでなんとか予定していた10曲の演奏部分を録り終え 次はコーラス録り。 メンバーはD.J.Prattさん、Gayload Holomaliaさん、Henry Kaponoさん 演奏とは違い 細かいフレーズもなく みんなの表情も明るいです。 伸びやかな歌声は3人とは思えない倍音、素晴らしいものでした。 ロスとは違う どこか切なさを纏った、これぞハワイのAORなコーラス。 アルバムの大きな魅力の一つになっています。 さて、いつも穏やかな笑顔をたやさず丁寧にのんびりハワイタイムに寄り添っていた博さん。 帰国後、ご自分が作曲された曲のオーバーダビングをするため中野のサウンドスタジオに入るや否や 「さーやるよ、やるよ!!」 水を得た魚のように シンセサイザーをケースからひっぱり出しす手も荒々しく ハワイの3倍速で話し 10倍速で録音を終えたのでした。はやっ