【ハイライト動画あり】関東対決に勝った桐蔭学園と大阪対決を制した東海大大阪仰星が決勝へ。全国高校ラグビー大会 準決勝
17分、グラバーキックからカウンターラックを成功させて、最後はWTB隅田陸斗がトライ。さらに20分、ハイパントキックを相手がこぼして、そのボールをCTB東佑太(2年)が拾い上げつと、そのままトライ。29-12として、勝負を決めたかに思われた。
ビハインドの常翔学園はここから意地を見せる。数的有利となった29分、CTB立花幹太(3年)がトライを挙げて10点差に迫る。さらに相手にもう1人、シンビンが出た後のロスタイム、ボールを大きく動かして、最後はオフロードパスでつなぎ、SH元橋直海(2年)が右中間に押さえ、3点差まで追い上げたが、ここでノーサイド。
東海大大阪仰星が29-26で、大阪勢対決を接戦で制して、3大会ぶりの決勝に進んだ。
後半、自らトライを挙げるだけでなく、キックでトライを演出した共同キャプテンのSO吉田は「大阪対決で、絶対負けたくなかった。相手のフィジカルで最後押し込まれたが、ディフェンスでやりきった部分は決勝に向けて良い準備ができた。決勝は全員ラグビーを体現したい」と振り返った。
惜しくも敗れ、3位となった常翔学園のキャプテンNO8井本章介(3年)は「楽しもう、前に出続けようと言っていたが、エンジンがかかるのがワンテンポ遅くて、後半の頭から最後のようなラグビーができていたら、絶対逆転できたはずだった。仰星さんにはホンマ、決勝で勝ってほしい」と悔しそうな表情を見せた。
1月7日(火)午後2:00からの決勝戦は、連覇&5度目の優勝を狙う桐蔭学園と、7度目の優勝がかかった東海大大阪仰星の激突となった。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁