【ハイライト動画あり】関東対決に勝った桐蔭学園と大阪対決を制した東海大大阪仰星が決勝へ。全国高校ラグビー大会 準決勝
その後、桐蔭学園はディフェンスで冴えを見せ、相手に得点を許さなかった。すると21分にはアタックを継続する中で、FB(フルバック)古賀龍人(3年)が中央にトライ。ロスタイムにはSO丹羽が落ち着いてPGを決め、桐蔭学園が25-14で勝利し、連覇がかかる決勝へと駒を進めた。
昨季に続いて決勝に進出した桐蔭学園のFL申キャプテンは、「迷わず身体を当てていこうと話をしていました。最初に1本取られましたが、地道な基礎的なプレーをずっと続けてたらチャンスが巡ってきた。そこが勝因だと思う。次は決勝ということを意識せず、全力でやって勝てれば」と前を向いた。
3位となった國學院栃木のキャプテンLO(ロック)笹本直希(3年)は、「自分たちの代で、優勝カップや賞状をもらいたかった。悔しい思いで一杯。後半になるにつれ、自分たちのディフェンスが崩れ始めた。相手陣に入った時のブレイクダウンも安定せず、前半からラインアウトもあまり取れなかった」と目を赤くしていた。
続いて行われた第2試合は、Bシードで優勝6回を誇る東海大大阪仰星と、同じくBシードで優勝5回の常翔学園が対戦。大阪の強豪同士の激突となった。
先に主導権を握ったのは東海大大阪仰星だった。前半7分、相手陣奥でモールを形成しHO(フッカー)濱田素良(3年)がトライを挙げて5点を先制するが、常翔学園も負けていない。
14分、FWが前に出た後、ボールを動かして、最後はWTB藤間悠太(3年)がトライを返して5-5の同点とする。だが22分、再び東海大大阪仰星が、モールからHO濱田が押さえて10-5とリードして前半を折り返した。
後半、先に得点を挙げたのはリードしていた東海大大阪仰星だった。相手のダイレクトタッチから、FB齊藤泰生(3年)がクイックスローでボールを入れ、共同キャプテンSO吉田琉生(3年)がステップでかわして中央にトライ(17-5)。
これ以上離されたくない常翔学園は14分、ゴール前でチャンスを得るとHO矢富蓮(3年)がねじ込んでトライを挙げて、5点差に迫った。しかし、東海大大阪仰星はキックを巧みに使って攻め込む。