アポロ、優良社債の取引開始-プライベートクレジットETF構築へ
(ブルームバーグ): 米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは、新たにプライベートクレジットのトレーディングデスクを設置し、同社が組成する投資適格債に注力すると、事情に詳しい関係者が述べた。アポロは投資適格債を上場投資信託(ETF)に組み込む計画という。
これにより、ETF推進に不可欠なトレーダーによる債券の市場価格設定が容易になり、アポロはステート・ストリートとの協力の下での初のETF立ち上げに向け動き出す。
トレーディングデスクとETFに関する計画は、急成長するプライベートレンディング事業を積極的に拡大するというアポロのマーク・ローワン最高経営責任者(CEO)の姿勢を反映している。
アポロは過去1年間に、投資適格部門を通じて半導体メーカーの米インテルやドイツの不動産サービス会社、ボノビアなどに関連するプロジェクトや団体に180億ドル(約2兆7000億円)のプライベート融資を実施。非公開情報として匿名を条件に関係者が語ったところによると、インテルとの取引の一部を含む債務の一部はすでに保険会社などに売却されているという。
関係者は、アポロの資本ソリューション部門責任者のエリック・ニードルマン氏がトレーディングデスクの取り組みを主導していると述べた。同氏はスティーフル・フィナンシャルで約8年間にわたり債券部門のグローバル責任者を務めた後、今年アポロに入社した。
関係者の一部は、このプロジェクトが軌道に乗るにつれ、アポロは採用を増やす可能性があると話した。アポロの担当者はコメントを控えた。
原題:Apollo Starts Trading Blue-Chip Debt to Build Private-Credit ETF(抜粋)
--取材協力:Rene Ismail.
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Carmen Arroyo, Silas Brown