カシメロ 「井上尚弥を倒せるのは俺だけ」 10・13横浜で2度目の来日ファイト
「ボクシング・TREASURE BOXING PROMOTION 7」(10月13日、横浜武道館) 元世界3階級王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)とサウル・サンチェス(米国)のスーパーバンタム級10回戦をメインに行われる興行の記者会見が9日、東京・代官山で行われた。 カシメロは昨年10月12日に初来日ファイトを行い、小國以載(角海老宝石)と対戦したが、4ラウンドに偶然のバッティングで小國が負傷、引き分けており、今回が2度目の日本でのファイトとなる。 現在はフィリピンの地元であるオルモックにある自身のジムで練習しているというカシメロは、リモートで参加。「朝はロードワーク、夕方はジムワークを行い、休みは全く取っていない」と練習内容を説明し、現在の体重は130ポンド(約59キロ)だと話した。 一度は対戦が決まったものの流れた経緯がある4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)への挑戦については「昔からずっと井上尚弥とやりたくて、今回の試合に俺の全てをかけた」と訴え、「俺を避けて弱い奴しかやらない井上尚弥は世界一と言えない選手だね!井上尚弥を倒せるのはこの俺だけだ!」と豪語。 「俺の試合を見ててくれ。良い試合になると思うから絶対KOを狙ってる。それ(KO)を実現したらもっと井上尚弥はビビるだろうね。俺と戦わないなら、井上尚弥のキャリアは価値はないな。その前に先にサウルを倒してその後は井上だね」と青写真を描き、尚弥に「井上尚弥、俺の試合を見にきてよ!」と呼びかけた。 また、3日の尚弥-TJ・ドヘニー(アイルランド)戦については「ドヘニーはパワーが不足していて井上尚弥にかなわなかった。あの試合じゃ見ていて眠たくなってしまう」と指摘。「当然、次は勝つ。前回はあのような結果(小國以載と負傷引き分け)になったので、今回は必ず自分の力を示す。井上-ドヘニー戦のように、見ていて眠たくなるような試合はしない」と公約した。 大会のプロモーターで元世界王者の伊藤雅雪藤氏は、カシメロが尚弥に挑戦するためには「カシメロあるんじゃないかということで、しっかりアピールが必要」だと指摘した。サンチェスは21勝(12KO)3敗。伊藤氏の「トレーニング仲間」でもあり、1月にジェーソン・モロニー(オーストラリア)のWBO世界バンタム級王座に挑戦して判定負けしているが、伊藤氏は「僕も見ましたが、勝っていたというような内容だった」と実力を保証した。 全カードは次の通り。 【メインイベント・スーパーバンタム級10回戦】ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)-サウル・サンチェス(米国) 【セミファイナル・フライ級10回戦】京口紘人(ワタナベ)-ビンス・パラス(フィリピン) 【第4試合・スーパーバンタム級8回戦】小國以載(角海老宝石)-フィリップス・ンギーチュンバ(ナミビア) 【第3試合・ライトフライ級8回戦】谷口将隆(ワタナベ)-未定(世界ランカーを予定) 【第2試合・スーパーフェザー級8回戦】新井志道(黒崎KANAO)-榊野凱斗(角海老宝石) 【第1試合・WBO女子アジアパシフィックフェザー級王座決定戦8回戦】藤原茜(渡部)-タンチャノック・パナーン(タイ) 大会のチケットはローソンチケットで15日まで先行発売中。大会の模様はU-NEXTで生配信される。