ブラジル人記者の中国戦採点…最高は久保建英と小川航基の7.5「トミヤス、イトウが戻っても」“隠れた高評価”や唯一低調の5点、森保采配は?
サッカー日本代表はアウェー中国戦で3-1の勝利を飾り、8大会連続となるW杯出場に王手をかけた。この一戦の各選手採点と森保ジャパンの印象について、日本通ブラジル人記者に聞いた。〈全2回の第2回〉 【画像】「ラ、ラインの跡が…クッキリ」“極狭”中国戦ピッチがあからさま。「7.5点は久保と…」実は高評価、低調の選手は?日本代表採点表と“2位~最下位が勝ち点1差”大混戦W杯予選C組の順位表も見る
トミヤスとイトウが戻っても、マチダとの競争だ
――それでは、中国戦に出場した日本の全員と森保監督を10点満点で評価してください。まず、GK鈴木彩艶から。 「ザイオンは6.5点。これまでの試合と同様、あまり仕事がなかったけれど、肝心な場面で素晴らしいセーブをした。過去の試合で時折ミスがあったハイボールの処理も、危なげなかった」 ――続いては、最終ラインの3人です。 「右の瀬古歩夢が6.0点、中央の板倉滉が7.0点、町田浩樹は7.0点。瀬古は前半は良かったけれど、後半は小さなミスがいくつかあり、イエローカードももらった。板倉は最終ラインの中央でプレーし、概ね安定していた。町田はしっかり守り、攻撃でも2点目に関与した」 ――2026年ワールドカップ(W杯)アジア3次予選では、冨安健洋と伊藤洋輝の故障欠場が続いており、町田がずっと代役を務めています。 「あらゆる局面で、的確な対人守備ができる。のみならず、精度の高いフィードと効果的な攻め上がりで攻撃面での貢献も大きい。将来的に冨安と伊藤が戻ってきても、まずは町田との競争になる」
中国の選手はクボを見ているだけだった
――ボランチの2人はどうでしょうか。 「遠藤航が6.5点、田中碧が6.0点。遠藤は中盤でよくボールを奪い、田中のカバーもしていた。田中は中盤でボールを失う場面があったが、全般的にはまずまずだった」 ――両サイドのWGは? 「右は伊東純也が6.5点で、途中出場の橋岡大樹が6.0点。伊東は中国守備陣に大きな脅威となっていたが、中盤でのボールロストがあり、それが失点に結びついたので減点した。橋岡は守備で貢献した。左は中村敬斗が5.0点で三笘薫が6.0点。中村は得意のドリブルが不発で、守備での貢献も不十分。この試合で唯一、出来が悪かったと言わざるをえない。三笘は決定的な仕事は少なかったが、守備面で奮闘した」 ――2シャドーについてはどうでしょうか。 「まず右は、久保建英が7.5点、鎌田大地が6.5点。久保は日本の攻撃を牽引した。非凡な才能を存分に発揮し、2得点にからんだ。中国選手は全くなすすべがなく、見ているだけ。格の違いを見せつけた。マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選びたい。森保監督がスペインリーグでの疲れを考慮してインドネシア戦は温存したわけだが、その起用法も功を奏した。鎌田も、精度の高いパスを繰り出してチャンスを演出した。 左では南野拓実が6.0点。中村と同様、目立った貢献ができなかった。彼はとても良いプレーをする時とそうじゃない時と、調子の波がある。前田大然はプレー時間が短かったので採点なし」
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