住江織物、12月2日から「SUMINOE」に社名変更 非繊維に注力、海外で成長目指す
住江織物の永田鉄平社長は28日、社名を12月2日から「SUMINOE」に変更することについて大阪市の本社で記者会見し、「繊維以外の事業を拡大し、グループの売上高を1500億円、2千億円と成長させていくために社名変更を決めた」と述べた。同社は合成皮革による自動車向けの内装材に力を入れており、12月にメキシコ工場での生産開始を予定している。 社名変更は今年6月に発表。同社は1883年に大阪で創業し、1913年に住江織物合資会社が設立され、現在の名称となった。工場の所在地が百人一首で歌われた「すみの江」にほど近かったことに由来する。 同社の売上高に占める海外比率は30%程度だが、北米やアジアなどで販売を伸ばし、40%以上を目指していく方針。国内の繊維事業が厳しくなる中、合皮を中心に海外の業績を伸ばす上でアルファベットの社名が適切と判断した。 永田社長は「発音は変わらないので混乱はないと思う。12月2日から広告や駅のサイネージで社名変更を告知していく」と話した。