毎月5万回ググられる大人気のスキンケア成分「レチノール」。間違った3つの使い方を英皮膚科医が解説
エイジングケア効果を謳う多数のスキンケア商品の中で、レチノール(ビタミンAの一種)は、実際に時間を巻き戻すことのできる唯一の有効成分。 【写真】貧血予防や美肌にも!鉄分が豊富なおすすめ食品16 このパワフルなスキンケア成分は、厄介な肌トラブルの救世主として知られている。小じわを目立たなくしたいときはレチノール。肌をメガワット級に輝かせたいときや、毛穴を小さくしたいときもレチノール。しつこいニキビを治したいときも、やっぱりレチノール。グーグルのデータによると、この成分は毎月5万回以上検索されているというからスゴイ。 肌を若返らせるレチノールの能力は、数え切れないほど多くの研究で実証されているため、レチノール配合の商品を選ぶ人は後を絶たない。でも、この商品を使いこなすのは意外と大変。 事実、美容皮膚科クリニックIlluminate Skin Clinicの創業者で美容専門医のソフィー・ショッター医師によると、レチノールの使用に関して私たちが犯しがちな間違いは3つある。現在のスキンケアルーティンにレチノールが含まれている人は、この記事で使い方が間違っていないことを確かめて。 ▼その前に、レチノールとは? レチノールはシワと吹き出物にもっとも効果的な成分として、1980年代から美容業界でもてはやされてきた。健康でツヤのある滑らかな肌に不可欠な“細胞のターンオーバー”を急速に早める能力を持つことから、奇跡の成分とまで言われている。 レチノールはビタミンAの一種で、肌の老化のサインを目立たなくするために作られた市販のスキンケア商品に含まれていることが多いです」と説明するのは、顧問皮膚科医のアンジャリ・マフト医師。「これまでの研究から、レチノールは小じわや色素沈着を軽減し、コラーゲンの産生と皮膚細胞のターンオーバーを促進することで、肌を明るく滑らかにすることが分かっています」
レチノールの間違った使い方
1.量が多すぎる 強力な有効成分は、少しでも十分効果的。 「従来の保湿液のように塗りたくる必要はありません」とショッター医師。「レチノールは、量が多すぎると肌荒れを引き起こすことがあるため、最初の1週間は週2回、そのあとは1日おきに使用して肌を慣らしていきましょう」 肌が荒れているように見えるときやヒリヒリするときは、肌バリアを修復するアイテムを使用して。 2.日焼け止めを塗っていない 日焼け止めは毎日塗るのが当たり前。塗っていないという人は、いますぐ習慣の改善を。 「レチノールを使用すると、肌が日光にとても敏感になります」とショッター医師。「日中に良質な日焼け止めを塗らないと、日焼けをする可能性が非常に高くなるので、肌をしっかり守ってください」 3.妊娠中に使用している 妊婦さんには申し訳ないけれど、「専門家は妊娠中のレチノールの使用を控えるよう勧めています。これは、胎児の成長に害を及ぼすビタミンAの量が明確になっていないからです」とシャッター医師。生まれてくる赤ちゃんのためにも、「念のため、手を付けずにおきましょう」