明るい兆しが見えた9月「賃金」関連判断DI…冬のボーナスへ高まる期待【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
調査期間最終日に株価大幅下落…9月「政権政党の総裁選」関連現状判断DIへの影響
9月の「景気ウォッチャー調査」では、現状判断で4名、先行き判断で21名が「政権政党の総裁選」に関してコメントしました。 9月の「政権政党の総裁選」関連現状判断DIは12.5と非常に低い数字になりました。9月27日の自民党総裁選挙の結果が、日経平均株価へ反映したのは30日の月曜日、調査期間の最終日でした。第1回投票で高市氏が優勢だったことから、27日金曜日の日経平均株価終値は3万9,829円56銭、前日比+903円93銭高をつけたものの、石破総裁に決まったことで反動が生じ、30日の終値は3万7,919円55銭、前日比▲1,910円01銭の大幅安になったことを反映したと思われます。 その後、日経平均株価は石破新総理の経済政策に対する過度な不安が解消し、10月9日寄付で3万9,385円49銭まで戻っています。9月「政権政党の総裁選」関連先行き判断DIは46.4と景気判断の分岐点の50にかなり近い数字になっていたことと、整合的だと思われます。 ※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。 宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト) 三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。
宅森 昭吉