料理家・栗原はるみ76歳「年齢から“マイナス10歳”してみたら、心も体も軽くなった」
料理家・栗原はるみが、買い物、準備、そしてレシピまで、おもてなしの段取りを掲載したパーソナルマガジン『栗原はるみ』最新号。 この一冊があれば、家族や親しい人と集まろう、となったとき、気負わずに我が家に呼べるようになるはずです。「栗原さんのおもてなしの買い出しリストが気になる」「手際よく迎えるための工夫が真似しやすい」などの声が多数、編集部には届いています。 そして、別冊付録は2024年のカレンダーと、焼き菓子のレシピの小冊子です。 栗原さんに、最新号の見どころや、雑誌に込めた思いについて、『栗原はるみ』の編集長・片岡が聞きました。
ぜひ読んでいただきたい、巻頭メッセージ
ーー雑誌『栗原はるみ』第6号が、発売となりました! 6号目まで、あっという間でしたね。 本当に、あっという間でした。最新号では、まず、ぜひ巻頭メッセージを読んでいただきたいです。 あるとき、ふと年齢から“マイナス10歳”してみたらどうだろう、という一つのアイデアが浮かんだんです。そう考えてみると、心も体も軽くなって、不思議となにか大きな力を得たような気分になりました。 年齢はただの数字ですが、その数字に負けないで生きるということ。考え方一つで、人生は何歳からでも変えられるんです。 お若い方はしなくていいですよ(笑)。 ーー最新号では、栗原さんの「おもてなし」をメイン特集にしました。 料理だけでなく、買い物や準備、おもてなしの段取りまで紹介しましたね。 おもてなしは、とにかく気楽が一番。好きなものを何度も作って得意料理にすれば、気楽にお客様に出せるようになります。 やっぱりお客様に食べてもらうことで、料理の腕が磨かれるし、食器やテーブルセッティングも覚える。家族が相手だとどうしても甘えてしまうから。 呼ばれるよりも、呼ぶ人になれたらいいな、と思います。 ーー習い事の発表会に通じるところがありますね。 ピアノなども、練習だけでなく発表の場がないと上手にならない。 たしかにそうかもしれません。私は今、ギターを習っているのだけど、「練習だけやっていても上手にならない」と言われています。少しは緊張したり、披露する機会も大切です。 ーー料理だけでなく、庭のライトアップやキャンドルなど、お客様を喜ばせるためのアイデアも素敵だなと思いました。 ちょっとしたライトアップだけでも、気分が変わりますよね。 庭の小径にキャンドルを置いてみたり、金柑の木にイルミネーションをつけています。どれも気軽にできる小さな工夫ですが、皆さんにくつろいでもらいながら、自分も楽しめる工夫を紹介しました。 ーー今回紹介したレシピの中で、よく作るものはどれですか? 「サーモンマリネ」と「ローストビーフ」かな。 皆さんに喜ばれる「ローストビーフ」は作るのが難しそうに見えますが、下準備をしっかりしておけば、あとは焼くだけ。今年のクリスマスにも作ろうかな、と思っています。 「サーモンマリネ」は押し寿司やチャーハン、ムニエルなど色々な料理にできますし、数日は持つのでとても便利ですよ。 ーー雑誌を見ながら、私も早速ブイヤベースと、和風ミートローフ、そしてサーモンのマリネを作りました。 どれもびっくりするくらい美味しくて、作ってみると意外と簡単なので、皆さんにもぜひ試していただきたいです。