新しいビジネスはどのように生まれるのか? 新しい時代をつくるのは、いつだって「多様な価値観」と「自由な発想」。【ビジネス創出プログラム「Spark X」 現場の声】
価値観が多様化する時代において、従来のトップダウン型での仕事の進め方、サイロ化した組織内での議論や画一的な考え方は限界を迎えています。そんな中、2022年にMUFGが開始したのが新規ビジネス創出プログラム「Spark X」です。 【データ】共働き世帯と専業主婦世帯、割合は? 女性が働きづらさを感じている原因は? 今回は、Spark Xの取り組みを通じて、年次や地域、従事する業務領域などが全く異なる参加者たちが、お互いの自由な発想を認め合い、どのようにしてMUFGが掲げるパーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて取り組んでいるのか、紐解いていきます。 最初にお話をお伺いしたのは、Spark X事務局の門田さんと丸山さんです。 ―― Spark Xは、どのような背景から生まれたものなのでしょうか。 ◎門田◎ 世の中が大きく変化していく中、従来のトップダウン型での仕事の進め方、業態に閉じた議論や画一的な考え方には限界があると感じていました。 MUFGのめざす姿である「主体的に変革へ挑戦できる『真のダイバーシティ経営』の実践」を実現するためには、グループの全社員が多様な価値観と自由な発想に基づいて、活発に意見を出し合うことが求められます。そこで、様々な角度から社員の挑戦と変革を後押しするカルチャーの醸成に向けた取り組みの一環として、2022年にSpark Xを立ち上げました。 △丸山△ Spark Xは、社員が普段お客さまとの接点や生活の中で感じる「社会の“不”(=不便、不満、不利など)」を起点に、MUFGの既存領域に捉われない自由な発想と自身のWill(やりたい、変えたいという意思)をもとに新規事業の創出に挑戦するボトムアップ型のプロジェクトです。いろいろなバックグラウンドを持つ社員がそれぞれ違った角度から自由に考え、行動に移せるということが本プロジェクトの特徴です。 ――単純に新規事業で新たな利益を追求しよう、という発想ではなく、多様な価値観を尊重し「それぞれの立場だから見える社会の『不』を解決しよう」という発想が非常にユニークですね。 △丸山△ そうですね。ここから生まれた挑戦と変革のカルチャーが、様々な社会課題を解決するアイデアを生み出すことで、いろいろな角度から社会に貢献できるビジネスにつながると嬉しいですね。 ――社会課題解決につながるビジネスの創出を前提とされている点も、Spark Xの特長の一つですね。 ◎門田◎ Spark Xの名称には、「予測不能な未来(X)に向けて、果敢に挑戦し、新しい時代をリードする火付け役(Spark)となる」という意味が込められています。応募した社員の思いが火種となり、変革の連鎖となるようなプログラムをめざしています。
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