【箱根駅伝】"4位以上"が目標だった城西大学は6位 病み上がりだった斎藤将也は、次回も5区に意欲「前人未到の記録を」
9区桜井優我の区間賞で安泰となったシード権
3日の復路は櫛部監督が期待する戦力として上げていたルーキーの小林竜輝(1年、鹿島学園)が山下りに臨んだ。軽快に飛ばして國學院大の嘉数純平(3年、北山)を抜き6位に浮上、58分06秒の好タイムで区間3位。三宅駿(1年、四国学院大香川西)と同級生での襷リレーとなった。 7区の三宅は区間14位で順位を一つ落とし7位に。つないだ8区の岩田真之(3年、鳥取城北)も区間16位と苦しんだが、なんとか順位をキープ。ただシード圏外の11位までは57秒差と、後ろとの差がかなり詰まってきた。 9区は2年ぶりの出走となった桜井優我(3年、福岡一)。序盤から軽快に飛ばし、22km手前で前を行く中央大に追いつき、同時に襷リレー。桜井は1時間08分27秒で区間賞を獲得した。 アンカーの中島巨翔(まさと、2年、藤蔭)は中盤まで中央大の藤田大智(2年、西脇工業)と並走するも、徐々に離された。しかし創価大の小池莉希(2年、佐久長聖)を抜いて6位に。そのまま大手町のゴールに飛び込み、笑顔で迎えた平林と林とがっちりと抱擁を交わした。
前週にアクシデントの斎藤将也「来年は前人未到の記録を」
山本唯翔の区間記録、1時間09分14秒の更新もあり得る力を秘めていると櫛部監督も評価していた斎藤だったが、実は12月25日に38度7分の発熱があり寝込んでしまった。熱はすぐに下がったものの、気管支にダメージが残った。調整練習などはこなせていたが、100%の状態ではない中で箱根の山に挑んだとレース後に明かした。 初の5区の感想をたずねてみると「楽しかったのと、きつかったのと両方でした。すべて全力でいって、全部きつかったですね」とまず笑った。箱根駅伝前の会見では「全区間いけるように準備している」と話しており、5区に向けて特別な準備をしてきたわけではなかった。「センスに任せて上りました」と笑う。 1時間10分50秒の記録には満足していないが、アクシデントがあった中で「その時点での全力を出しました」と話す。改めて山を目標にし、それに向かって準備し、実力を発揮した先輩・山本唯翔の強さを感じもした。「唯翔さんはしっかり準備もして、思いも違いますし、そこが自分に足りなかったのかなと思います」 総合6位だったことについては「目標の4位以上には届かなかったんですけど、全員で戦い抜いた6番なので、これはこれでよかったのかなと思います」。最終学年となる次のシーズンは、「(出雲、全日本、箱根)全部狙いに行きますよ、優勝」と力強く口にした。まだチームで話し合ってはいないが、キムタイとすでにその話をしているという。「しっかり2人でチームを盛り上げて頑張りたいと思います。狙うところはトップだと思うし、そこはみんな思っているところだと思うので、すぐ意思疎通はできると思います」 来年も山を目指したい、とはっきりと言いきった斎藤。「1年間かけて本気で磨きにいきますよ。前人未到の記録を作りに行きます。68分30秒ぐらいはいきたいですね」とさらなる進化を誓った。