【箱根駅伝】"4位以上"が目標だった城西大学は6位 病み上がりだった斎藤将也は、次回も5区に意欲「前人未到の記録を」
1月2日・3日に行われた第101回箱根駅伝で、「4位以上」を目標にしていた城西大学は総合6位だった。櫛部静二監督は「悔しいですね」と率直な気持ちを口にしつつも、力をつけてきているチームへの期待を語り、さらなる高みを見すえた。 【写真】区間3位で往路のフィニッシュテープを切った斎藤将也
粘りの走りでつなぎ、往路7位で折り返し
今回のレースでは、これまで2年連続2区を走っているエースの斎藤将也(3年、敦賀気比)が5区に挑戦するのかも話題となっていた。12月29日の区間エントリーの時点で2区にあったのはヴィクター・キムタイ(3年、マウ)の名。斎藤は補欠として登録され、1月2日の当日変更で正式に5区にエントリーされた。 1区は中央大学の吉居駿恭(3年、仙台育英)がスタート直後から飛び出し独走。関東学生連合の片川祐大(亜細亜大4年、報徳学園)も集団を抜け出したが、他の19人の選手は牽制(けんせい)し合い、集団のままレースが進んだ。城西大の1区を担当した久保出雄太(4年、小松大谷)も集団内で走り、ラスト1kmでスパート。最後のスパート勝負で抜かれたものの、9位で2区のキムタイに襷(たすき)を渡した。 初の2区起用となったキムタイは、國學院大學のエース・平林清澄(4年、美方)らと集団を形成して走ったが、17km手前で平林、中央学院大学の吉田礼志(4年、拓大紅陵)、帝京大学の山中博生(4年、草津東)に離されてしまう。1時間06分55秒で走ったが、区間10位で順位は12位に下がった。 3区はキャプテンの平林樹(4年、拓大一)。初の往路となったが、序盤から前を捉え4人を抜き、区間7位の走りで8位に浮上した。同じく初めての往路となった4区の林晃耀(4年、いわき総合)と4年生同士の襷リレーとなり、林は区間11位ながら粘りの走りで順位をキープ。小田原中継所で待つ斎藤につないだ。 斎藤は5kmを区間記録を持つ1学年先輩の山本唯翔(現・SUBARU)より6秒早く通過。5.3kmほどで小田原中継所では38秒前にいた東京国際大学を捉えて7位に浮上したものの、小涌園前では区間3位に。最終的に1時間10分50秒の区間3位、往路7位で芦ノ湖のゴールに入った。