災害発生時に20キロ歩き通せる? 大経大が防災ウォーク大会
目指せ防災ランナー・防災ウォーカー
日常生活で防災を心がけている参加者もいた。「ペットボトル入りの天然水を常時、自宅に2ケース分確保している。普段から家族で利用し、少なくなれば買い足します。きょうも1本持ってきて、歩きながら水分を補給しました」(40代女性) 家庭では防災用品を日常使いと備蓄用に分けず、使いながら更新していく方法がいいようだ。防災意識の高いランナーに出会った。60代男性はハーフマラソンの選手で、自己記録は2時間7分台。淀川に沿ってジョギングしながら、水防倉庫に不具合が発生していないか見守っているという。 男性は「防災設備が雑草に覆われて使用しにくい場合、行政に連絡して改善してもらう。全国各地のレースに出場すると、地域によって避難先や標高など防災情報に関する表示方法に違いがあり、勉強になります」と話していた。 しんどくても、歩いて体験して初めて分かることがある。参加者は今回の大会を機に、そうした意識をふだんから持っておくことの大切さを改めて学んだのではないだろうか。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)