プレミアム・ブランドに迫る完成度 SUV版ゴルフことフォルクスワーゲン・ティグアンがフルモデルチェンジ
VWのCセグメントSUVが3代目に進化
現在、フォルクスワーゲンが日本市場で仕掛けているフルモデルチェンジとマイナーチェンジ攻勢の一翼を担うのが、2024年9月13日から予約受注が開始されたCセグメントSUVの新型ティグアンだ。 【写真22枚】3代目に進化したフォルクスワーゲン・ゴルフのSUV版である「ティグアン」の詳細画像をチェック ◆7年ぶりのフルモデルチェンジ 7年ぶりのフルモデルチェンジで3代目へと刷新された新型ティグアンは、進化版アーキテクチャー(プラットフォーム)の「MQB evo」が採用され、上級セグメントに採用される装備を用意し、プレミアムSUVにといえる充実の進化を遂げている。 ◆艶やかになったエクステリア 外観は従来型よりもゆるやかな曲面を多用することで艶やかな印象をアップ。従来のマトリックスヘッドライトは「IQ. LIGHT HD」へと進化。繊細な制御が可能な片側1万9200個の高精細なマルチピクセルLEDが視認性、非視認性を高めている。 また、今回のフルモデルチェンジにおける見どころのひとつが室内のインフォテイメント・システムだ。操作性とレスポンスを高めた新世代の「MIB4」にアップデートされ、15インチの大型タッチディスプレイも選択できる。 ◆駆動方式によって使い分ける パワートレインは、ティグアン初となる気筒休止と48Vマイルド・ハイブリッドを備えた1.5リッター直列4気筒ガソリン・ターボ「eTSI」を前輪駆動に設定。また、日本でも人気の高い2.0リッター直4ディーゼル・ターボのTDIにフルタイム4WDシステムが組み合わされる「TDI 4モーション」も導入される。 走りでは、クラス初採用となる2バルブ独立制御式の電子制御可変ダンパーを備えた「DCC Pro」の採用により、ダイナミックな走りと快適性を両立。さらに「MQB evo」の採用により「DCC Pro」と電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する「ビークル・ダイナミクス・マネージャー」がフォルクスワーゲンとして初採用されたのもトピックスだ。走りに応じて4輪独立で加減速が可変制御され、フォルクスワーゲン自慢の正確なステアリングレスポンスがさらに引き上げられたという。 ◆最新の運転支援装置が全グレードに標準 グレードは、1.5リッターeTSIエンジン、2.0リッターTDIエンジンともに、各3グレード、計6グレードで展開。エントリー・グレードは同一車線内全車速運転支援システムの「トラベル・アシスト」やレーンキープアシスト、 レーンチェンジアシストなどの最新の運転支援システムなど、最先端の運転支援システムを標準装備する「アクティブ」。さらにLEDマトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT HD」や前席両側のシートマッサージ機能が標準化される上級グレードの「エレガンス」、専用シートや20インチ・アルミホイールが備わるスポーティ仕様「Rライン」がラインナップされている。 価格は、487万1000円~653万2000円。今のところ価格は暫定だが、変更されてもこの価格を上回る設定にはならないという。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部