上司に叱られたくない...「ミスを恐れる若手社員」が褒められる人材に変わるには?
コミュニケーションが希薄な時代だからこそ、「ほめたくなる人材」になれ
「社内コミュニケーションの希薄化」は、今や多くの企業が頭を抱える問題です。けれども実は若手社員にとって、この状況は逆にチャンスだと言えます。 というのも、社内コミュニケーションが希薄化した今だからこそ、あなたたちが"潤滑油"として活躍できるチャンスがあるからです。 若手社員はまだ"できていないこと"だらけ。普段は淡々と仕事をしていた先輩社員たちも、皆さんの失敗や間違いを見れば気になって、アドバイスします。先輩同士で「どうやって教育したら良いだろう?」と相談することもあるでしょう。つまり若手社員が失敗することで、自然と社内にコミュニケーションが生まれるわけです。 あなたたちが潤滑油となって社内の空気が変わり、しかも貴重な学びが得られるわけですから、一石二鳥だと思いませんか? もちろんコミュニケーションの機会を増やしたいからと、わざわざ失敗する必要もありません。若手社員ならではの「まだよく分かっていない」という立場を活かし、どんどん質問するのも良い方法です。 たとえば上司に「絶対に目標をクリアしたいのですが、おすすめの動画や本を紹介していただけませんか?」と聞いてみましょう。 上司も答えてくれるでしょうし、その現場を見ていた先輩が「さっきおすすめの本を聞いていたけど、〇〇は読んだ?」とアドバイスしてくれるかもしれません。さらに他の先輩も、「その本もいいけど、まずは〇〇のほうが読みやすいんじゃないかな」と、話に加わってくれるかもしれません。 コミュニケーションを生むための働きかけをしているうちに、あなたは気づけばいつでも輪の中にいるはず。潤滑油としての役割を果たしていることに周りも気づけば、ほめてくれることでしょう。 ぜひコミュニケーションの潤滑油になって、「ほめられる人材」になってください。
原邦雄(株式会社スパイラルアップ代表取締役)