上司に叱られたくない...「ミスを恐れる若手社員」が褒められる人材に変わるには?
恐れず果敢に失敗することが成長の糧になる
誰だって、仕事で失敗はしたくありませんね。けれども今の20代の人たちを見ていると、その気持ちが過剰にはたらきすぎだと感じます。 皆さんの親は、リーマンショックを経験した世代。子を失敗させまいと安全地帯ばかりを歩かせる傾向があります。先回りして失敗させずに育ててきたのだから、失敗の経験がないのも当たり前なのです。 だから失敗をしたくないし、失敗することを過剰に恐れてしまう。そして失敗することを避けてきた結果、失敗に慣れていない。だから余計に「失敗は怖い」と感じて、避けたくなってしまう...そんな悪循環に陥っているように感じます。 ですがその一方で、あえて挑戦する若者が増えていることも感じます。とても頼もしく、思わず「頑張れ!」と応援したくなります。 失敗したら注意されるでしょう。ミスをしたら小言を言われるかもしれません。でも、それでいいじゃないですか。最初から何でもできる人なんていませんし、失敗すること自体は決して悪いことではありません。 そもそも失敗しない人は、チャレンジすること自体を放棄している人です。何かにチャレンジするからこそ、失敗という結果がついてくるわけですから。失敗して叱られる。それは、うまくいかなかった原因や改善のためのアドバイスをしてもらえる絶好の機会です。 クライアントに提案書を送ったけれど、いい結果が得られなかった。しかも上司からは「なぜ顧客の要望もろくに聞かず、提案書をつくったんだ。そんな独りよがりな提案でうまくいくわけはないだろう」と、思い切り注意されたとしましょう。 でも、それでいいのです。 今回失敗したのは、上司が指摘している通り、「自分の視点だけで仕事を推し進めたこと」が原因。次からはヒアリングシートをつくって丁寧に要望を聞き取り、提案内容に活かせばうまくいくはず。「失敗は成功のもと」とは言い古された言葉ですが、今の時代も変わりません。やはり「失敗は成功のもと」なのです。