BMWのラズガットリオグル、破竹の13連勝でもはや誰も止められない? | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第8戦 マニクール プレビュー
BMWは国内でも全日本JSB1000や鈴鹿8耐で使うユーザーが増えつつあります。チームに聞いてもライダーに聞いてもBMWのポテンシャルはユーザーからの評判は非常に良いのです。
元々素性が良いベース車両に今年はついにチャンピオン経験があるトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が乗りました。そのコンビネーションが開花するタイミングがあるだろうと予想した人は多かったものの、それどころか完全にシリーズを席巻というのは多くの人が予想できなかったことでしょう。去年のメーカーランキング4位(表彰台なし)という結果でしたから。
第8戦の舞台、マニクール(フランス)はこれまたトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が大好きなサーキットの一つです。WSBKにステップアップ前のスーパーストック世界選手権時代(2016年)に初表彰台を獲得したのもここでしたし、2019年のWSBK初優勝もマニクールでした。その初優勝から5シーズン15レースで8勝。2020年を除きレース1のポールポジション獲得は4回とデータ上も彼が圧倒的に強いコースなのです。
ただ、ドゥカティもこのコースは強いというデータがあります。マニクールでドゥカティは49回の表彰台記録があり、これは全メーカーでも圧倒的にトップの記録なのです。昨年のマニクールでもトプラク・ラズガットリオグル(当時ヤマハ)とアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が優勝を獲得しました。
今季、ドゥカティワークスからWSBKにデビューしたニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)は昨年スーパースポーツ世界選手権でマニクール2連勝を飾っていますし、ルーキーイヤーでの2勝目が期待されます。一方でチームメイトの後塵を拝しているチャンピオン、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は今季4レースの無得点レースがあるためランキング3位。ただ、前戦モストでは2レースでファステストラップも記録しているのでまだまだ速さは衰えていないと言えるでしょう。バウティスタの来季残留も無事に発表されて、これでメーカートップチームは大型移籍が相次いだ今季のラインナップのまま、来季に繋がっていくことになります。