“3回目の流行”に「強い危機感」 西村担当相「爆発的感染阻止に対策強化」
西村康稔(やすとし)経済再生担当相は12日、記者会見し、1日当たりの全国の新型コロナウイルス新規陽性者が増加していることについて「大きな流行が来つつあることは間違いない。その認識だ。これ以上の大きな波にしないようにみんなで力を合わせてやっていきたい」と語った。 【動画】“3回目の流行”に「強い危機感」 コロナ分科会後に尾身会長と西村担当相が会見
「第1波」「第2波」という呼び方について、政府は中国・武漢発のウイルスを「第1波」、その後欧州から来たものを「第2波」としており、今回の流行について「第3波」と呼ぶことについては慎重だ。しかし、西村担当相は「3月、4月、5月に大きな流行を経験した。そして7月、8月にも大きな流行を経験した。それに匹敵するような大きな波になりつつあるということを強い危機感を持っている」と語り、“3回目の大きな流行”が来つつあるとの認識を示した。 西村担当相は「第何波と呼ぶかに関わりなく、大きな流行が来つつあり、冬に向かって国民と危機感を共有しながら、お一人お一人のみなさんに基本的な感染防止策をお願いしたいし、私どもも対策を強化していく」と訴えた。 会見前には、政府の新型コロナウイルス対策分科会が開かれた。西村担当相は「今後、初めての冬を迎えるにあたり、この感染の増加傾向が顕著になっていることについて強い危機感を分科会の専門家のみなさんと共有した。今後、爆発的感染にならないようにいまの時点で対策を強化するという認識で一致した」と語った。