【釣りに最適な車ランキング・ベスト9】フィッシングライターが〝私的に〟釣り人視点で考えてみた!
このあたりから本格的な釣り車へ
Aランク(18~20点) レヴォーグ(スバル)合計19点 ●釣り的積載性能 4点 ●長距離走行性能 5点 ●車中泊性能 4点 ●釣り場でのステルス性能 3点 ●汚しても気にならない性能 3点 発売から10年経った、初代レヴォーグ。後部座席を倒せば、広大な(ほぼ)フルフラット面が現れる。天井は高いとはいえないが、十分な積載性を持つ。走行性能はピカイチ。加速よし、高速安定性よし、コーナリングよし・・・のフルマーク。釣り車にこれ以上の走行性能は必要ない。車中泊はマットを敷くだけで可能なレベル。減点は天井が低いくらいで、よほどの長身でなければ快適に眠れるだろう。ステルス性能はさすがスバル車というか・・・普通。初代レヴォーグの古い個体ならそろそろいい感じにヤレてきて、釣り車にちょうどいい熟成具合だろう。 エクストレイル(日産)合計20点 ●釣り的積載性能 5点 ●長距離走行性能 3点 ●車中泊性能 5点 ●釣り場でのステルス性能 3点 ●汚しても気にならない性能 4点 初代からアウトドアスポーツを意識して開発された、クロスオーバーSUVのエクストレイル。純正ラゲッジトレーを装着した状態で後部座席の座面を外してシートを前に倒せば、広大かつ完全なフラットになる。内装は防水性が高く、濡れモノをラフに置いたり車中泊をしたりを始めから想定した作りになっている。ただし、この評価は2代目まで。3代目以降になると荷台が完全なフラットにならず・・・微妙。走行性能はというと、SUVとしてパワー不足感は否めないが・・・ディーゼル車を選べば満足なトルクを得られるだろう。ちなみに、世界初の「クリーンディーゼル車」でもある。中古も安いので2代目の高年式モデルは大いに狙い目。 【動画】おかまりと釣りドライブした気持ちになれる!@佐渡
見栄を気にしない釣りマニアが選ぶ究極の釣り車
Sランク(21~25点) サンバーバン(スバル)合計21点 ●釣り的積載性能 5点 ●長距離走行性能 2点 ●車中泊性能 4点 ●釣り場でのステルス性能 5点 ●汚しても気にならない性能 5点 サンバーバンに限らず、軽バンは釣り車として非常に優秀。ここで解説するのはスバル生産の6代目サンバーバン(1999~2012年)について。荷室長1875mm、荷室高1395mmという、乗用車では追いつけない世界がここにある。積載性能はプロレベルで、積めない釣り具は存在しないだろう。車中泊性能もほぼ満点。手回しウィンドウなので、運転席に移動してエンジンをかけなくても荷室で窓の開け閉めができるのも高ポイント。唯一、遮音性、遮熱性だけがマイナス。走行性能はお世辞にもいいとはいえないが、他の軽バンに比べるとRRのためエンジン音が比較的静か、サスも4輪独立懸架なので乗り心地も悪くない。ステルス性能、汚れが気にならない性能については言及するまでもないだろう。 サクシード(トヨタ)合計21点 ●釣り的積載性能 4点 ●長距離走行性能 4点 ●車中泊性能 4点 ●釣り場でのステルス性能 4点 ●汚しても気にならない性能 5点 プロボックスの姉妹車でこちらは乗用車仕様だが、大きな違いはない。まず、積載性だが、荷室長はプロボックスより20mm長く1830mm、荷室高は935mmと、かなり広大。満点をつけたいところだが・・・高さで軽バンやフリードスパイクには劣るのでこの評価。後部座席を畳む際、クッションを外すこともできるので、身長180cm未満なら車中泊も余裕。インパネにある格納式テーブルは弁当を食べるときに便利。車内で長時間過ごす営業マンは釣り師に通じるものがある。また、快適装備が少ない反面、車重が軽いので、エンジンパワーのわりに速い。耐久性も高く、写真の車は27万km走行しているが機械的な大きなトラブルはなし。燃費もよく高速メインなら20km/L以上走る。地味な車体カラーなら、釣り場に停まっいても営業マンがサボっているんだな・・・としか思われないだろう。 フリードスパイク(ホンダ)合計22点 ●釣り的積載性能 5点 ●長距離走行性能 3点 ●車中泊性能 5点 ●釣り場でのステルス性能 4点 ●汚しても気にならない性能 5点 今回最高得点を叩き出したのは2010年に登場のフリードスパイク。アウトドアアクティビティと車中泊を強く意識した、先見性のある(あった)コンパクトミニバンである。後部座席を畳むと、最大全長2015mm、荷室高1070mmという商用車並みの広大なスペースが現れる。さらに、床はフラットな樹脂製で、濡らしても汚しても拭けば全然気にならない。車中泊性能はフルマークの満点。車中泊用の棚やミニテーブル、ドリンクホルダー、ライト、フック・・・など至れりつくせりで、まさに走るカプセルホテル・・・いやそれ以上だ。見た目もおとなしく、地元民に与える印象もマイルドそのもの。そういや先日、とある著名バスプロが現行RAV4からフリードスパイクに乗り換えたいと言ってたっけ・・・。 【東北渓流動画】数々の名作ルアーを手掛ける平本仁さんも車中泊好き!
望月俊典:千葉県九十九里町生まれのフリーライター。海外の秘境釣行も大好きで『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。