【釣りに最適な車ランキング・ベスト9】フィッシングライターが〝私的に〟釣り人視点で考えてみた!
いかにも釣りに向いてそうなのに、実はそうでもない車
Cランク(14点以下) ジムニー(スズキ)合計11点 ●釣り的積載性能 2点 ●長距離走行性能 1点 ●車中泊性能 3点 ●釣り場でのステルス性能 2点 ●汚しても気にならない性能 3点 一見、釣りに向いてそうな顔をしているが(語り部的には)全然向いていない代表車種。まず大問題なのが、積載性能。室内長は1795mm。実際に試してみたが、ルーフ下のロッドホルダーには、ワンピースバスロッドを積むことはほぼ不可能。工夫すれば6フィート6インチ(198.1cm)のロッドがギリギリ真っ直ぐ収まるかどうかという感じ。それ以上の長さだと2ピース以上に分割しなければ積載不可。長距離の高速移動も苦手にしていて、揺れるし、遅いし、うるさいし、横風にも弱いし…結局疲れる。車中泊もできることはできるが、決して得意ではない。また、新型はいまだに買取り価格が高く、できれば傷つけたくない車だ。自慢の走破性を発揮できる釣り場がどれだけ日本にあるだろうか? ハイラックス(トヨタ)合計11点 ●釣り的積載性能 2点 ●長距離走行性能 3点 ●車中泊性能 2点 ●釣り場でのステルス性能 1点 ●汚しても気にならない性能 3点 これもそんなに釣りをしたことのないライターが「おすすめの釣り車!」と書いてしまいそうな一台。しかしどうだ、荷室長は1565mmで一般的なワンピースロッドをまっすぐに積むことは不可能。10フィート越えの2ピースロッドさえ怪しい。走行性能はというと、リアのサスペンションが昔ながらの板バネなので、お世辞にも疲れにくいとはいえない。車中泊もかなりの工夫をしなければ難しい。無論、釣り場ではド目立ちする。車両価格も高いので、汚したくはないというのがオーナーの本音だろう。ただ、めちゃカッコいい。 【動画】あの有名ジャイアントベイターの釣り部屋拝見!
まあまあ釣りに向いている、両極端な2車種
Bランク(15~17点) ハイゼットトラック(ダイハツ)合計16点 ●釣り的積載性能 3点 ●長距離走行性能 1点 ●車中泊性能 2点 ●釣り場でのステルス性能 5点 ●汚しても気にならない性能 5点 ジャパニーズ・ピックアップ。いわゆる軽トラだが、これが全然侮れない(侮る釣り人もいないだろうが)。まず、荷台のフロア長が2030mmあって、タンドラ(ダブルキャブ)より長い。6フィート6インチのワンピースバスロッドが真っ直ぐに乗る。しかし、車上荒らしや雨に弱いのが大きな欠点。長距離走行性能は言わずもがな。そういう車ではない。車中泊も不可能ではないが、どうやっても暑いし、寒い。反面、ステルス性能は最強。水路脇に止まっていれば農家のおじさん、漁港に止まっていれば漁師のおじさんと思われる。路駐していても誰も気にしないだろう。そして、これ以上汚れても気にならない車種があるなら逆に教えて欲しい。 パジェロ(三菱)合計17点 ●釣り的積載性能 4点 ●長距離走行性能 4点 ●車中泊性能 3点 ●釣り場でのステルス性能 2点 ●汚しても気にならない性能 4点 1990年代に一世を風靡したこともある、国産本格SUVの一角。積載性能は合格点。前後のサスペンションが独立懸架式のダブルウィッシュボーンなので、他社SUVによくある後輪リジットアクスル(車軸懸架式)よりも舗装路やダートでの乗り心地がよく長距離走行で疲れにくい(と思う)。ディーゼル車なら燃費も悪くない。車中泊はベッドを自作するなどの工夫は必要。デカいので釣り場ではちょっと目立つか。プラドなどトヨタのSUVに比べると中古価格は安いし、買取価格もさほど期待できないので、躊躇なく悪路へと踏み込んでいけるだろう。 【動画】お部屋も拝見!ルアーロッドビルダーの休日に迫る