【夏の甲子園】凛々しい目、ツーブロックのヘアスタイルに太い声...青森山田の152キロ右腕・関浩一郎にスター誕生の予感
クリーンアップは無安打なのに、11安打9得点の猛攻。青森山田(青森)は甲子園初戦で長野日大を9対1で破り、順調な滑り出しを見せた。 【写真】実力派の野球美女たち。私服・ユニフォーム姿の厳選カット集(19枚) 今春のセンバツでは京都国際、広陵(広島)と実力校を破ってベスト8に進出。今夏の甲子園では、優勝を狙えるだけのタレントが揃っている。 なかでも大会の主役になりうる能力を持っているのが、初戦で1失点完投勝利を収めたエース右腕の関浩一郎だ。 【フィジカル強化で球速アップ】 今夏の青森大会で最速152キロを計測したが、この日は最速146キロ止まり。制球重視で要所を締める省エネ投法の色が濃かった。試合後、関はこう振り返っている。 「暑さもありますし、初球にストライクを入れることを意識していました。ストライクをとりにいくことでヒットが多くなる(被安打8)のは仕方がないと割り切って。疲労感はあまりありません」 ペース配分をする理由について問われると、関はこんな言葉も漏らした。 「自分たちは優勝を目指してやっているので」 186センチの長身を間近に見上げると、凛々しい目元が印象的だ。帽子を脱ぐとツーブロックのヘアスタイルがのぞく。太い声でハキハキと受け答える姿からは、新たな甲子園スター誕生の気配が漂ってくる。 今夏、関は急激なスピードで進化を遂げている。兜森崇朗監督は「春先から夏にかけてストレートが5~6キロ速くなった」と語り、捕手の橋場公祐は「明らかにストレートもスライダーも速くなって、空振りがとれる確率が上がっている」と証言する。 昨秋時点で最速145キロだったストレートが一気に速くなった理由はどこにあるのか。関に尋ねると、その秘密を語ってくれた。 「センバツからフィジカルの部分がひと回り、ふた回りくらい変わりました。体重も7キロくらい増えていますし(現在は91キロ)。体づくりの成果が今は出ているのかなと感じます」 ウエイトトレーニングを朝と練習後の1日2回に分けて行ない、食事量も1日5~6食に増やした。 かつては上半身のウェイトトレーニングをしない投手が多かったが、今は全身をバランスよく鍛える投手が増えている。関は「むしろ上半身のほうが(トレーニング量は)多い」と語る。