【UFC】朝倉海が日本人7人目挑戦も初のUFC王座獲得ならず 王者パントージャに一本負け
<米総合格闘技:UFC310大会>◇7日(日本時間8日)◇米ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ 【写真】裸絞めで失神に追い込まれた朝倉海 前RIZINバンタム級王者朝倉海(31=ジャパン・トップチーム)がUFCデビュー戦で失神の一本負けを喫した。メインイベントで、6連勝中で3度目の防衛戦となったフライ級王者アレシャンドレ・パントージャ(34=ブラジル)に挑戦(5分5回)したが、2回2分5秒、胴絞め裸絞めで一本負けを喫した。 UFCでは01年の宇野薫(ライト級)、02年の桜井“マッハ”速人(ウエルター級)に続く3人目のUFCデビュー戦での王座挑戦だった。RIZINのテーマで入場。セコンド入りした兄の朝倉未来とも抱き合ってオクタゴン(金網)に入った。UFC王者VS RIZIN王者の対決という構図で会場の盛り上がりも最高潮に達していた。朝倉は「彼が1回でもミスしたら仕留めにいく。衝撃のKOをみせるつもり」と意気込んでいたが、グラウンド勝負で敗れた。 過去、日本人ファイターでは近藤有己(ライトヘビー級)、岡見勇信(ミドル級)、山本喧一、桜井“マッハ”速人(ともにウエルター級)、宇野薫(ライト級)、堀口恭司(フライ級)が王座挑戦してきたが、いずれも王座獲得はならなかった。またアジア勢でも女子ストロー級でジャン・ウェリー(中国)がUFC王座を獲得しているが、男子のUFC王者はいない。 今年6月にRIZINバンタム級王座を返上し、UFCと契約を結んだ朝倉は「今はUFCフライ級があんまり盛り上がっていないというところで、そこを盛り上げてほしいと伝えられて。まずフライ級で戦うことを決めました」とバンタム級から1階級下げたフライ級に転向。3週間前から現地に入り、タイトル戦の5ラウンドに対応できるスタミナとフィジカルと鍛え上げてきたが、パントージャに裸絞めで失神に追い込まれた。