なぜ“純白のヒロイン”ソダシは桜花賞を勝てたのか…背景に陣営の計算された準備力…次戦で日本ダービー挑戦の夢プランも
白毛馬のアイドルホース、ソダシの効果で、桜花賞の売り上げは182億8906万7300円で、実に前年比30.2%増だった。180億円を超えるのはブエナビスタが優勝した2009年の190億3704万2700円以来だ。ソダシのぬいぐるみも完売、品切れ状態になった。古くはハイセイコー、オグリキャップ、そしてディープインパクトのような大衆に愛されるスターホースの誕生といっていいだろう。 気になる次走について須貝調教師は、「馬体をチェックしてからになりますが、いろいろ考えています」と、含みを持たせた。普通に考えれば、牝馬2冠を狙うオークス(5月23日、東京2400m芝)となるが、関係者の話を総合すると、どうやら日本ダービー(5月30日、同)挑戦も、視野に入れているようだ。 東京2400mと関係性が強いとも言われる阪神1600mで2勝した。阪神ジュベナイルフィリーズでは、のちに日本ダービーを制覇するあのウオッカと同タイムをマークし、今回の桜花賞では驚異的なレコードで駆け抜けた。吉田騎手は、「今後の可能性は無限大」と豪語した。新馬戦が芝1800mでもあったように「距離は持つと思う」と須貝調教師も次なる挑戦に自信を抱く。まるで映画のようなゴールシーンを実現した“純白のヒロイン”は、どこまで上りつめるのだろうか。