立憲代表選に3氏が出馬表明 泉氏「改革のイメージ育てたい」逢坂氏「具体的な政策積み上げで打開」西村氏「一人ひとりに寄り添った政治」
●野党共闘
共産党などとの「野党共闘」をめぐっては温度差が見られた。 泉氏は、衆院選では「政権選択選挙というところまで立憲民主党を成長させた」「国民民主党、社民、れいわ、共産各党と協力して一定の成果を出すこともできた」と枝野前代表の功績を評価した上で、「立憲民主党に期待される支持層の獲得、立憲民主党が期待される戦い方を再構築していく必要がある」と指摘。 「わが党が何を目指していくのか、しっかり党内で議論して共有して、まずそれを最優先に取り組んでいきたい」とし、「今後の選挙協力のあり方については、その後、各党と真摯に協議したい」との考えを示した。 比例区で議席が伸びなかったことを踏まえ、「どの政党が近いからどの政党とくっつくとか連携するということではなく、比例区で立憲民主党と明確に書いてもらう。立憲の地元の候補者はこの人であると発信することに欠けていた部分があったのではないかという問題意識を持っている」とも述べ、参院選での選挙協力は「一般的には、選挙区の定数とか地域事情とかそういったものが個別に考慮されていくのは当然。それも加味しながら党としての対応を考えていくことになる」とした。 衆院選で政権を取った場合に、共産党とは「限定的な閣外からの協力」で合意したと伝えられたが、「印象論としては連立とか、閣外協力という言葉だけが走ってしまった」「閣外からの協力が何を指すのか、なかなか理解し得なかったという声をいただいている。こういったところは改善しないといけない」と述べた。 日本維新の会と「(政策上の協力を)やれる部分は一緒にやれればいいという姿勢でいきたい」と泉氏が語ったと一部報道で伝えられた内容については、「一般論として、どの政党とも合う部分は一緒にやってもいい。ただそれだけの意味でしか私は使ってない」と説明した。 一方で、逢坂氏と西村氏は、衆院選の小選挙区や参院選の1人区では「基本的な原則原理は全ての野党が一本化されることが大事。野党が分裂すればするほど与党を利する結果になる」(逢坂氏)、「今の自公政権に対峙していく上では、とにかく与党の議席を一つでも削ること。これが不可欠だと思っている」(西村氏)との考えのもとに「与党と野党で1対1の構図をつくることが大事」だとそれぞれ強調した。 その上で、逢坂氏は「選挙区で状況が違う。どこかの政党だけを排除するとか、どこかの政党だけと密接に連携するということではない。虚心坦懐に野党間で話ができればと思っている」「とにかく1対1の構図をつくるために、どういう汗の流し方ができるのかが重要なポイントだ」と述べた。 西村氏は「来年の参院選はもう目前。32ある1人区では、野党の候補者を1本化して1対1の構図を作ることが必要になってくる。今後もそういった方向で努力していきたい」と語った。