立憲代表選に3氏が出馬表明 泉氏「改革のイメージ育てたい」逢坂氏「具体的な政策積み上げで打開」西村氏「一人ひとりに寄り添った政治」
【逢坂誠二氏】
逢坂氏は、現在の日本はは仕事の不安、老後の不安、教育の不安など「本当に多くの不安に満ち溢れている」と指摘し、「私の大きな目標は、すべての皆さんにとって希望と安心のある社会を実現すること」と掲げた。 さらに「それを具現化するために、現在の綱領を基本としながら政策の幅を広げて、多様な考え方を包含できる政党にしたい」との考えを示した。 今回の衆院選で議席を減らしたことについて「国民の皆さまから党として必ずしも信頼が得られていない。これが党の危機感だと思っている」と総括。小選挙区では野党共闘などもあり一定程度議席を伸ばしたが、比例代表では議席を減らしたとして「それは党に魅力が欠けているからだと思う。党の魅力をどうやって高めていくのか、ということが課題」だとした。 そのために「本当の意味で国民の役に立つ、信頼できる政党となること」が大事だと強調した。 「党のイメージを変えて、党が信頼あるものと受け止めていただける原点は、政策で具体的なことを実現していくことだ。理念や理屈をどんなに語っても、国民の皆さまには『なるほどな』と受け止めてもらえない」と説明した。 衆院選で議席を伸ばした日本維新の会を例に取り、「(維新の候補者は)それぞれの選挙区で具体的で分かりやす実績を積んでいる。そうすれば有権者も『なるほどな、期待してみよう』となる」と述べ、「具体的な政策でしっかりと立憲民主党が『こんなことをやった』という積み上げが、今の状況を打開していく」と政策での実績の積み上げの重要性を訴えた。 政策については「いわゆる大衆迎合、国民受けのする政策ではうまく行かない」と述べ、「中長期的な将来も見据えたオーソドクスな当たり前の政策、これをしっかりと実現していくことが大事」だとした。親の所得による教育格差や日本の基礎研究などの問題を念頭に「国家の基本となる教育に力を入れていきたい」としたほか、文化芸術の振興にも注力するとし、「これらはすべて将来の経済の原動力になっていく」と語った。