イチゴ農家には“Wパンチ”…ガソリン等に本格的な値上げの波 国の補助金が19日から縮小で販売価格上昇へ
さらに追い打ちをかけるのが重油の値上げです。ガソリン同様、重油価格の補助も縮小となるためです。 いちご狩り農園・苺香の近藤喜代治さん: 「暖房を止めることはできないので。今からたくさん使うようになりますよね。(値段が)下がってもらえれば、温度の調整もケチらずにできるようになりますので」 イチゴは、生育に暖かい環境が必要とされています。重油を使った暖房機で、ハウスの中を最低でも10℃に保つ必要があり、この農家では1年で7000Lほどを使っているといいます。
需要のピークに重なるピンチに、農家も工夫をしていました。 近藤さん: 「補助金がなくなると聞いていますので、上がる前に入れたいというのもあって、注文を早めにしたところです」 本格的な値上げを前に、タンクに1000Lの重油を補充。
シートを二重にして保温効果を高めるほか、電気で動く暖房機と使い分けるなどして燃料を節約しています。 近藤さん: 「生産コストが上がる部分につきましては、販売価格に反映させていかないと、経営自体が継続していけないので。人件費も買う資材も、全てのものが値上がりしておりますので、現状の価格では難しいかと思います」