成績トップ層の子の親が普段やっていることって? たったこれだけで子どもの「自己肯定感」がアップする方法
「褒める」ではなく「認める」
では、実際に子どもが前向きに学習に取り組んだり、日常生活を彩り豊かにしたりするには、どのように接したらよいのでしょうか? 子どもを前向きにさせるには、自己肯定感を高めることです。自己肯定感とは、「今の自分には生きる価値がある」すなわち「自分ならできる!」という意識です。そのためには、できたことや得意なことを徹底して認めていくとよいでしょう。 ポイントは「褒める」のではなく「認める」ということ。「認める」は「褒める」とほぼ同義に思えますが、「褒めてください」というと、わざとらしく大げさに褒めてしまいかねないので、「褒める」という意識ではなく、「認める」くらいの意識がいいでしょう。つまり、「いいね~」「よくできるね~」「すごいね。よく頑張ったよ!」というふうに、感心した言葉で簡潔に表現するのです。 すると、子どもはいい気分になって、ますます認められようとして努力します。褒めるとだんだんとマンネリ化していき、褒める度合いを引き上げなくては効果がなくなっていきますが、認めるという行為は単純なだけに飽きが来ず、人をモチベートするには最適な方法なのです。 子どもを子どもとしてではなく、1人の大人として認めて向き合う姿勢こそが中学生が1番欲することであり、大きく羽ばたく1つのきっかけになる場合が多いと感じます。ぜひ実践してみて下さい。 次回は、私が受験生だった頃、母にしてもらったサポートについてお話します。正直、母のサポートなしでは合格は難しかったと思います。
〈著者プロフィール〉ラオ先生(多羅尾 光紀)
学習塾経営者 兼 教育系YouTuber。慶應義塾大学在学中にYouTubeにて授業動画を投稿し、その後TikTokで「高校受験の勉強法」を確立。大手個別指導塾で最年少教室長を経験した実力で、約半年間で10万人フォロワーを達成、現在は週1回無料で授業LIVEを行い約5000人の前で授業を行っている。2022年、YouTube「学年1位と最下位の勉強法の違い」が再生回数200万回を超え、高校受験講師として人気を博す。横浜市あざみ野駅にて「イーロン個別進学塾」代表をつとめ、宣伝広告費なしで年間過去最高生徒入会数を達成、誰もが「1度は教えてもらいたい塾講師」としてライブ授業では国内LIVEトレンド3位に入る。TikTokAward 2023にノミネートされる。非常に明るいキャラクターで簡潔明瞭な授業を行っており、累計2000万いいね数(2024年6月)を獲得、メディア出演もこなす実力派講師。著書に『中学生のためのすごい勉強法』(イースト・プレス)がある。
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