「最後、調子に乗っちゃったんですよ」河本結は大反省のボギー締め
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(24日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72) 【画像】首位に立ったのは申ジエ 最終18番、河本結はセカンドでピンに絡めるイメージ“しか”湧いていなかった。直前に打った同組の佐久間朱莉のボールを見て、フォローの風を確信。短めの番手を握って攻めたショットは狙い通りピンに向かって飛んだが、「風で落とされちゃった」。左手前の外してはいけないエリアにこぼれ、前足下がりのライからパターで転がし上げる寄せもショートしてボギーで終えた。
「バーディしか考えてなかったんです。攻めは必要だけど、欲をかきすぎて、そういう(絶対に避ける)ところが見えてなかった。詰めが甘いっていうか、何て言うんだろう…。ここだけはやっちゃいけないっていうところを、ちゃんとイメージしてやっていかないといけない。ホントに、そのマネジメントミスが痛かったです」
反省の言葉が止まらないのは、それまで納得のプレーができていたからでもある。3バーディ、2ボギーでスコアを1つ伸ばしていた16番までを「やっと全英のシチュエーションのゴルフに慣れてきた」と表現。90ydの距離を9Iで打ったり、150ydでも普段190yd想定の3UTを持ったり…。「(風への対処が)やっとつかめてきたかな」とうなずける内容だった。 ボギーだった17番もフェアウェイを捉えた1Wショットがディボットに入るアンラッキー。左手前の“トミーズバンカー”を越えたところに切られたシビアなピン位置も考え、ダブルボギーだけは打たないプランにシフトチェンジした。エッジまでしか飛ばないクラブを持ってフェアウェイに“刻み”、バンカー越えのアプローチもギリギリを狙わずキャリーを出してパーパットを打てる状況作りを優先した結果だ。
風に対してイメージ通りに戦えていた分、「だから最後、調子に乗っちゃったんですよ。調子に乗るのは良くないなと思いました」と自らを戒めて苦笑い。この日「73」で通算2オーバー34位とわずかに後退した。「(39位だった)全米女子オープンよりはいい順位で上がりたい。まだ出せていないアンダーパー(のラウンド)で帰りたいですね」。たっぷり反省してから、しっかり目標を見据えた。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)