「トイレの文化館」完成イメージ

　土とやきものの魅力を伝える愛知県常滑市の文化施設「INAXライブミュージアム」(LIXIL・東京)に、日本のトイレ文化を発信する展示館「トイレの文化館」が、2025年4月17日(木)にオープンする。 　1924年に伊奈製陶として設立され、INAXを経て、住宅設備機器大手となったLIXIL。その日本国内の水まわり・タイル事業は、2024年で100周年。トイレなどの衛生陶器は、太平洋戦争直後の1945年から製造を始め、来年2025年に80周年を迎える。 　INAXライブミュージアムの7つ目の館として、新しくオープンする「トイレの文化館」。「トイレの文化館」には、非水洗の木製、陶磁器製便器の時代から、水洗化を経て、西洋の進んだ技術を取り入れながら独自に発展した日本のトイレの歩みを、各時代を代表するトイレ約50点の実物展示と、図版、統計など豊富な資料でたどる。国産初の温水洗浄機能付き便器、世界に先駆けて開発された19世紀イギリスの水洗トイレなど、トイレ史を飾る当時画期的だったトイレが並ぶ。同ミュージアムは、「展示を通して日本のトイレの進化をご覧いただくとともに、その背景にある、清浄性や清らかさをトイレに求めた日本の精神を感じていただければ」としている。 　INAXライブミュージアム概要は、やきもの製品のテクノロジー拠点である常滑市でLIXILが運営する体験・体感型ミュージアム。「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」に、2025年4月、「トイレの文化館」が加わる。土ややきものの歴史や文化、美しさや楽しさを伝えている。土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催している。休館日は水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始。入館料は一般1000円、学生800円、中・高生500円、小学生250円。