【開幕早々7kg超え】千葉県飯岡沖ヒラメが絶好調!「夏なのに極厚」
今年も6月1日に解禁となった千葉県飯岡エリアの夏ビラメ。開幕早々、7kg超えの大判が釣果情報を飾り、竿頭はツ抜け(釣果10枚)を射程圏内に捉える好釣をキープ。この波に乗り遅れまいと飯岡港『幸丸』へと馳せ参じた! 【写真】7kg超えのヒラメデカすぎ!夏ビラメなのに厚さもすごい!
乗船受け付けは新店舗へ!
乗船受付は「千葉県旭市飯岡3545-1」に新設された新店舗にて行う。平日は午前3時30分、休日は3時に開店して受付スタート。その前に到着した場合は、テーブルに置かれた座席表に記名して釣り座を確保する。 開店したら、店舗内の券売機で希望の釣り物を選択し、乗船料を支払う。列の様子を見ながら良きタイミングで乗船名簿を記入。購入したチケットを受付窓口に提出し、釣り座の確認。乗船券を受け取ってチェックインは完了となる。 受付が済んだら港へ向かい、駐車スペースに車を停めてウエアや積み込みの準備。船長から船のマイクを通してアナウンスがあるので、そのタイミングで乗船する。釣り人が揃ったら出船準備は完了。午前4時ちょっと過ぎに「幸丸38号船」は日の出前の海へと出船した。
当日は竿入れからアタリ活発!
穏やかな海を走ること70分程で飯岡沖の釣り場に到着。各釣り座へエサの活きイワシが配布された。潮が速いので合図があったら一斉に投入するようアナウンスがあり、深場の沈船周りから釣り開始。 最初に竿を曲げたのは右舷胴の間(中央)の永野さん。一投目で今期初・2kg弱のナイスキーパーを獲り、幸先の良いスタートを切った。程なくして左舷トモ(船尾)に、続いて右舷トモ…と軒並み竿が曲がる時合いに突入。連続バイトに船長のタモ入れが追いつかない一幕もあり、船中のボルテージは一気に高まった。 極めつけはノーマルタックルで挑んでいた鈴木さんの竿を引き絞る猛烈な魚信。取り込まれたのは85cm・4.8kgの座布団級。この後も手の合う釣り師から釣果を重ね、魚桶は見る見る充たされて行った。 【美味しい「ゲストフィッシュ図鑑」】 この釣りでは本命のヒラメ以外に釣れてくる魚たちも楽しみの一つ。 外房のヒラメ釣りでは定番ゲストの“マハタ”は何にしても非常に美味。下処理でウロコとヌルを丹念に取り除くことと、冷蔵庫で何日か寝かせることが美味しさの秘訣。 数は出なかったがイワシエサに来る“メバル”はグッドサイズ。どんな料理にしても美味しい魚だが、大型の個体だけに刺身にして賞味するのがおすすめ。 外見はイシモチ(シログチ)に似ているものの、最大級は1.5m前後とはるかに大きく成長する“オオニベ”は上品な白身で大変美味。美味しく食べるには、釣れたらノド部を切り離してしっかりと血抜きを行うのが肝心。 取材日も複数上がった“ワラサ(ブリの若魚)”は豪快な釣り味も、帰宅後の食味も素晴らしく、この海域のエサの関係なのか初夏なのに大変美味しい。 ユーモラスな表情と体型の“マトウダイ”はあまり市場に出回らない高級食材で、和洋中どんな料理にも寄り添う。卵や肝も珍重され、知る人ぞ知る美味しい魚。 またこの日多く上がった“イシナギ”は若魚だったが、成長すると2mを超える大型魚。丁寧に下処理をして冷蔵庫で寝かせると奥深い味わいに熟成する。アラで煮出す潮汁は滋味深く、釣れたらお試しの価値アリ。但し肝臓はビタミンAを多く含み、重篤な中毒症状を引き起こすので絶対に食べないようご注意を。 この他にもカサゴやクロソイ、ホウボウや大サバなどの他、時にはトラフグも来るという飯岡沖のヒラメ釣り。ハリ掛かりした時は「この引きは何かな」と楽しめ、帰りの車中では「あれはどうやって食べようか」と楽しめるのもこの釣りの魅力と言えるだろう。