ロニー・クインタレッリ(No.23 MOTUL AUTECH Z)「淋しさというよりうれしさ。こんなすごい仲間とずっとやってきたんだと、うれしかった。」 | SUPER GT 2024 第5戦(最終戦) 鈴鹿サーキット【SUPER GTあの瞬間】
「あのとき、何があったの?」__ レースウィークの出来事、ドライバーに話してもらいたいと思いませんか? タフなレースを終えたドライバーに改めて話を聞く「SUPER GT あの瞬間」。2024年シーズンもレースの舞台裏に着目し、ドライバーの気持ちをコラムでお伝えします! ロニー・クインタレッリ「淋しさというよりうれしさ。こんなすごい仲間とずっとやってきたんだと、うれしかった。」
「今シーズンをもちまして、SUPER GTでの活動を終了することをご報告させていただきます」__11月20日、クインタレッリ選手が自身のSNSでこう発表するや、多くのモータースポーツファンの間で衝撃が走った。ニスモの赤いクルマがよく似合う“熱血漢”。その最後の走りを目に焼き付けようと、多くのファンが鈴鹿に詰めかけた。鈴鹿では、ファンからもらったというパワーを振り絞り、グランドフィナーレでは笑顔を見せた。20年という長い年月に渡ってSUPER GTで戦い続けたクインタレッリ選手に、“ファイナルラウンド”を振り返ってもらう。
── レースを終えた翌日、月曜はどんな感じでしたか?
ロニー・クインタレッリ(以下、クインタレッリ):(自宅がある)横浜に戻って、(イタリアからラストレースを観に来ていた)妹たちと一日過ごしました。やっぱり鈴鹿の日曜日は、レースの内容もそうですが、最後の(レース後にコース上で行われたグランド)フィナーレでファン、GTAの皆さん、ドライバー、関係者の皆さんからもあんなに温かい声を(もらって)……。セレモニーもやってくれて、ものすごくパワーをいただいたので、月曜日はまだ元気いっぱいでした。テンションが高いままで月曜日を過ごしました。
── 鈴鹿戦から1週間ほど経ちましたが(※)、何かしら違いはありますか? ※ インタビューは12月16日に実施
クインタレッリ:正直に言うと、先週の金曜日まで取材だったりとかいろいろバタバタで、ほんとに今までみたいな感じに過ごしてきたんですけど、昨日の日曜日は家族と一緒に過ごして、少しゆっくりできたかな。そういう家族をサービスができたことで、ちょっとレースに関する熱が治まったかな。毎日、SNSで最後の思い出の写真などを、アップしたりしています。このあいだニスモに行って、ファンから頂いた作品やプレゼント、ニスモの歴代のチームメイトや、いろんな方がメッセージを入れたものをいただいたので、それを昨日の日曜日にSNSへアップしました。あれを見たときはちょっと急に淋しい思いが出てきましたね。