ロニー・クインタレッリ(No.23 MOTUL AUTECH Z)「淋しさというよりうれしさ。こんなすごい仲間とずっとやってきたんだと、うれしかった。」 | SUPER GT 2024 第5戦(最終戦) 鈴鹿サーキット【SUPER GTあの瞬間】
── レースでは、オープニングラップから早速アツい走りを披露。“さすが!”という走りでしたが、自身でも“決まった!”というパフォーマンスでしたか?
クインタレッリ:グリッドウォークが終わって、クルマに乗った瞬間、なんだろう……とにかく全部自分の力(を出したい)というか、ベストを尽くしたいと(思った)。こういう(寒い)季節だから、タイヤの温まりで苦労するのはわかっていたんで、フォーメーションラップからすべて力を出し切ろうと、ものすごく努力しましたね。ほんとにフルの力でタイヤを温めて。必ず1周目でジャンプアップしたいという、ものすごく強い気持ちでした。いつもはパレード(ラップ)を入れて2周(のフォーメーションラップ)なんですけど、今回はプラス1周あって、あの3周のなかでとにかくすごくがんばって、『絶対、1周目からポジションアップする。フルアタックで行く!』と決めていたので、いいスタートができましたね。
── そのなかでも、14周目のシケインで見せた14号車(ENEOS X PRIME GR Supra/福住仁嶺)ととのバトルは見ものでした。
クインタレッリ:『誰が前にいたとしても抜ける』というくらい、無意識の状態で走っていたかな(笑)。今回はとにかくタイヤをセーブすることは何も考えてなくて。印象に残っているのは、そのシケインのオーバーテイクですね。前の周に仕掛けようと思ったんですけど、インに行けないように、福住選手にうまくブロックされて。ブロックされたらインから行けないんで、『じゃあ、次の周はアウトから行こう』と。もうその準備はスプーン(カーブ)の2個目の立ち上がりから決めていました。ただ、相手が上手なドライバーでないと接触に繋がったり、接触の可能性もあるんです。でも、福住選手はすごくいいドライバーなので、ちゃんといいバトルができましたね。フェアな戦いでした。
── そのあと、18周終わりでピットに戻り、千代選手へ交代しました。コースへ向かう千代選手を見送られたそうですが、いろんな思いがあったのですか?