菅首相が記者会見12月25日(全文2)3つの急所を集中的に押さえるべき
時短要請の前倒しをどう考える?
フジテレビ:フジテレビの鹿嶋です。時短要請についてお伺いします。東京都の新たな感染者数ですけども、2日連続で800人を超えました。東京都は現在1月11日まで飲食店などに対して午後10時まで時短要請をしていますが、このさらなる時間の前倒しの是非について小池都知事は有効性を疑問視するような形で発信されてますけども、菅総理自身はこの時短要請をさらに前倒しすることについてはどのようにお考えでしょうか。 もう1点、すいません。尾身先生からも言及がありましたが、緊急事態宣言の今後の可能性についてですけども、今後の年末年始の感染状況次第で、例えば全国一律ではなく1都3県など地域を限定して緊急事態宣言を出す可能性はあるのでしょうか。お願いします。 菅:まず小池都知事についてであります。北海道、大阪、東京、愛知をはじめ現在は14の県で時間短縮を行っています。東京については私ども政府から、西村大臣から知事にも要請をさせていただいてますし、さらなる時短について尾身会長からも要請をいただいてるというふうに思ってます。ただこのことについては権限は都道府県にありますので、そういう形で、時短でなくて違う対応も、10時で、そのほかのイルミネーションとかいろんな対応もしてるということも私は承知をいたしております。 さらに緊急事態宣言についてでありますけど、緊急事態宣言については尾身会長からも今は緊急事態宣言を出すような状況ではない。こうした発言があったことを私は承知しています。いずれにしろ4月の緊急事態宣言を出したときと比較をして感染終息のために当時は行ったわけでありますけど、その後の経験の中でいろんなことを学んできたということも事実だと思います。これも尾身会長からも付け加えることがあれば言っていただければと思います。
国民みんなが同じ方向に向かうこと
尾身:緊急事態宣言のご質問ですけども、先ほど申し上げましたように急所が分かってきたということですよね。それで実は今感染がなぜこうなってるかということを一言で言えば経済が活動、社会をしたりという中で本来急所を押さえればある程度感染拡大を防止するんですけど、国民の多くの方が協力していただいたことにもわれわれは感謝しますけど、結果としては先ほど私が申し上げた3つの急所が十分に押さえられてないというのが私はこの今の感染の拡大の原因であると思います。 従って先ほど申し上げたことは今やれることを、急所を、求められることを今やるということが極めて重要で、そこに国と自治体が一体感のあったメッセージを出してもらって、国民みんなが同じ方向に向かうことが今一番求められ、そうでないと先ほど申しましたように、年末年始の休暇が終わるとほぼかなりの蓋然性をもって感染拡大がいきますので、それを防ぐために今の時期にできるだけ急所を押さえて、なるべく感染を下のほうに転化してくことが極めて重要だと思います。 司会:はい。それでは次のご質問にいきたいと思います。それでは共同の吉浦さん。