片付かない仕事は…もっとも簡単なものから「やる」! 「先延ばし」グセを克服する認知行動療法的“スモールステップ”
先延ばしの背景にあるのは? 自分の思考のクセに気づこう
先延ばしをするのは「めんどうくさいから」「だらしないから」と思いがちですが、そんなに単純ではありません。Eさんの場合、やるべきことが複雑すぎて最初の一歩が踏み出せないでいます。先輩にも相談しにくく、自己流で着手しようとしては挫折。その根底にあるのは、自信のなさと不安です。だからこそ最初の一歩が踏み出せません。 逆に「自分はギリギリでもなんとかできる」という根拠のない自信で先延ばしにする人もいますよね。先延ばしにしがちな思考のクセに気づくことで、対策も立てやすくなるのです。 ▼「先延ばし」ありがちな思考 ・締め切りはまだ先。余裕があるからあわてなくて大丈夫 ・まとまった時間にまとめてやるほうが効率的だ ・わからないことがあって着手できない。質問してからにしよう ・今したいこと(やるべきこと)があるから、まずはそれ ・ギリギリに始めたほうが集中できるのよね ・自分には無理かもしれない。不安だから見ないふり ↓ 「いつかやる」は「一生やらない」!
自分の「やる気スイッチ」を見つけて強めに押そう
「やる」と決めたら、マイ締め切り日を設定しましょう。締め切りがあいまいなタスクならなおさらです。締め切りを意識したほうが集中力も高まり、いい結果を生み出すことが多いものなのです。 マイ締め切りとはいえ、心の中に秘めておいては意味がありません。仕事なら、上司や同僚に「〇日までに終わらせます」と宣言します。部屋の片づけなら、1カ月後にホームパーティーを予定し、今すぐ不用品買取サービスに申し込むのです。 「無茶だ!」と思うかもしれませんが、やる気スイッチは強めに押すほうが効果的です。 <先延ばしを回避する3ステップ> ◉ Step1:My締め切りを設定する 例)11月5日(火) 朝10時に始める ◉ Step2:5~10分でできることから始める ・スモールステップに分解 ・ロジックツリーToDoリストを活用 ◉ Step3 やらざるをえない状況を設定する 例)・「〇月〇日〇時までにやります」と相手に伝える ・仕事の仕上がりを報告するミーティングを先に決める ・部屋が片づいていなくても、友だちを家に招待する