露軍シリアから性急な撤退 ウクライナ戦争にどう影響
ラタキア、シリア、12月16日 (AP) ― ロシア軍と軍用車両が12月15日、シリア南部から西部の地中海沿いの都市ラタキアにあるフメイム空軍基地に向かって撤退するのが、各地で目撃されている。 ロシア軍ヘリコプターが上空を警戒する中、軍用車両が続々と同空軍基地に到着。 同空軍基地のゲートを警備する過激派武装組織ハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)の戦闘員らは、ロシア軍とは接触しておらず、「ここにいるように命令を受けただけだ」と語った。 首都ダマスカスと中部の都市ホムスを結ぶ高速道路では、戦車や装甲兵員輸送車とは別にこれまで南西部のヨルダン国境地帯やダマスカスなどの南部地域に配備されていた装備も目撃された。 アサド政権が倒れた後も、モスクワが中東で力を発揮できるかどうかという疑問の中で、ロシア軍の性急な撤退が始まった。 また、ロシアのシリアからの撤退がウクライナ戦争にどう影響するかという疑問も残る。 (日本語翻訳・編集 アフロ)