犬の「多頭飼育崩壊」で悪臭・騒音地獄の借家 契約解除まで8年超、物件オーナーの苦悩
事件として立件されるケースも相次いでいる。令和2年にはボランティアで引き取った多数の犬や猫を劣悪な環境で飼育したなどとして、50代の女が動物愛護法違反の疑いで京都府警に逮捕された。
こうした状況を受け、2年に施行された改正動物愛護法では、動物の殺傷に対する罰則が引き上げられ、著しく適正を欠いた密度での飼育も虐待に加えた。環境省は「行政・民間を問わずさまざまな機関と連携しながら改善策を講じていく必要がある」としている。(前原彩希)