「夫が発した言葉で我に返った」元TBSアナ・青木裕子 息子たちの小学校受験で「どこかには受かって」と願ったことも
■小学5年生の長男「ハッとすることを言ってくる」 ── 上のお子さんはもう5年生、成長を感じるでしょうね。最近はどんな様子ですか?
青木さん:長男はまだ子どもっぽい部分があり、「家族で月見団子を作ろう」と誘えば作ります。でも、もう彼の世界は家よりも学校や友だちとの割合のほうが圧倒的に大きいです。学校のことで落ち込んだり、テンションを上げたりしていても、私はもう関わることができません。私が何かをやらせようとしても、本人の気持ちが向かないとやりませんし、彼が落ち込んだり、イライラしたりするときも私が手を出すことはありません。何かやってあげたいけれどできない場面も多くて、親の関わり方は幼少期より難しく感じます。
── 幼少期とは違う大変さ、難しさがあるんですね。 青木さん:よほど深刻な事態が起きれば親が関わりますが、日常的に大変そうにしていても、「がんばって乗り越えて」と、心の中で応援することくらいしかできません。多少の失敗は、彼自身が反省して次に生かすしかありません。振り返ると、小学校受験は親子二人三脚で一緒に頑張ることができて、そんな経験は徐々に少なくなっていくこともあり、楽しい思い出として残っています。
── 自分の世界を築きつつある上のお子さんですが、いまでも一緒に楽しんでいることはありますか? 青木さん:私、息子と同じ本を読んでいますよ。息子が「お母さん、これ読んで」と本を渡してくるんです。イギリスの人気ダーク・ファンタジー長編『ダレン・シャン』は大人も十分楽しめました! ── 青木さんも読書好きですものね。親子でピアノの発表会に出られたというインスタグラムへの投稿も素敵でした。 青木さん:子どもたちがピアノを始めるにあたって、私も再開しました。先生にサロン発表会への出演を勧められたのですが、とても上手な大人の方もいらしたのでためらいました。すると、息子に「なんで出ないの?いつも、俺らには上手、下手は関係ないから、挑戦しなさいと言うのに、お母さんは挑戦しないの?」と言われたんです。たしかに、ふだんからやってみることが大事だと言っています(笑)。でも、自分が出ると自分のことで緊張して、子どもの演奏を冷静に聴けませんでした。夫は「俺、音楽はわからない」の一点張りで、当日もそう言いつつ、「よかったよ」とほめてくれました。結局、2年連続で出演しました。