「ライオンの隠れ家」って、もしかして…?視聴者気付いた“タイトルの意味”分かった瞬間「涙止まらない」
俳優の柳楽優弥(34)主演のTBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜後10・00)最終回が、20日に放送される。視聴者が気になっていた事件は第10話で決着がつき、最終回では登場人物それぞれの思いがクローズアップして描かれそうだ。見る者の度肝を抜いた驚きの展開に、ネット上ではさまざまな考察が飛び交っている。 【写真あり】虐待シーンも描かれた「ライオンの隠れ家」 その「配慮」と「演出」に称賛の嵐「これは凄く大事」 <以下、ネタバレあり> 柳楽が演じているのは、坂東龍汰(27)演じる自閉スペクトラム症の弟・美路人のために生きる真面目で優しい市役所職員・小森洸人。2人で暮らす兄弟が佐藤大空(たすく、5)演じる謎の男の子「ライオン」と出会い、ある事件に巻き込まれていくオリジナルのサスペンスで、先の読めないオリジナルストーリーと、豪華キャストの演技が光る話題作。 第10話では、洸人(柳楽)が橘祥吾(向井理)からライオンを取り戻すべく行動に出たことで、これまで謎めいていた祥吾の思いも深く描かれた。サスペンスで幕を開けたドラマだったが、この放送回で事件は解決。ライオンと愛生(尾野真千子)は再会を果たし、洸人、美路人、愛生とライオンの平和な生活が始まった――というストーリーで、最終回を残しながらもハッピーエンドを迎えた展開は「一昔前ならこれが最終回だった」と視聴者を驚かせた。 同話のラストで、洸人が突然家族の前から姿を消した。洸人の複雑な表情からうかがえる、これまでの思い。最終回では、これまで美路人を献身的に支え、ライオンや愛生を守るために奔走してきた洸人の心情がクローズアップされそうだ。 同作は全話を通して、病気や障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」の生活や、社会問題化している「ヤングケアラー」、虐待やDVに関する描写など、社会問題に切り込んだ内容が描かれてきた。洸人は一度、大学に進学したことで親元や美路人から離れて生活を送っていたが、両親を亡くしたことで「小説家になりたい」という夢を諦め、弟とふたり「凪のような生活」をおくるきょうだい児となった。 第10話で描かれた職場の同僚と飲みに行く場面で、洸人は「飲みにくるなんて大学以来だから、逆にどうしたらいいかわからなくてさ…」と語る。このセリフが、家族のために自分のすべてを犠牲にしてきたことを物語っている。 だが洸人が守ってきた美路人は、ライオンやその他の人々との出会いを通じ、一人のしっかりとした大人としての歩みをはじめた。そんな美路人を前にした洸人の戸惑いは、これまでの話の中で描かれている。この洸人の姿を見守ってきた視聴者からは、「子供が成長していくにつれて自分を必要としなくなっていく親の寂しさみたいな感覚に近いのかも知れない」「本当に苦しい立場だったのは洸人で、最終回には、そこから洸人の人生の第1歩が踏み出されるはず」「人は必要とされた時、生きがいを感じる。でも、必要としていたのは本当は自分の方だったのではないか。必要とされることを押し付けていたのではないか」と、洸人の思いを推察する声が相次いだ。 このように同作は、始まりはサスペンスドラマとして視聴者の心をつかみ、後半にかけては登場人物の心情が緻密に描かれたヒューマンドラマとして展開してきた。「ライオンの隠れ家」というタイトルは、当初は「DV父から逃げるライオンを守る隠れ家」を指しているとみられたが、今では「ライオンを隠して守るためだけではなかった」と読み取ることができる。 視聴者の間では「ライオンの隠れ家」というタイトルの意味を考察する動きが見られ、「洸人が小説家として成功する。小説のタイトルは『ライオンの隠れ家』表紙は、みっくんの絵」「洸人が小説家になってこの話書いてタイトルが『ライオンの隠れ家』っていう終わり方?」という声が上がった。 中でも多く見られたのは、「ライオン」とは洸人や登場人物それぞれを表すのでは…という考察。「タイトル『ライオンの隠れ家』のライオンは、愁人であり美路人であり、そして洸人だったのか」「タイトルのライオンって愁人のことかと思ってたど、他の登場人物にも当てはまるかもってことに今更気づいた」「ライオンって洸人のことだよね。最初はライオンを守るためだと思ったけど…ここまで見ると見方が変わる。涙が止まらない」「『ライオンの隠れ家』というタイトルはライオンを隠して守ることを意味するだけじゃなかったんだな みっくん、そして誰よりも洸人が、家族を大切に想いながら隠れ家から踏み出す物語だった」と、数多くの見解がネット上に投稿されている。 大注目の最終回は、20日に放送。